夏休み明けにこどもの自殺が増えるからか、NHKだったか今日のテレビ番組で自殺予防のキャンペーンをやってました。
命を大切に・・いつか辛い時期は終わる・・・誰かがわかってくれる・・・などなど・・・それらしい言葉がそれらしく語られてました。たしかに孤立するほど、辛さも死の誘惑も高まります。
死にたいほどの辛い状況、本当に死にたくなる気持ち・・こんな話をしっかり聞いて、一緒に悩み一緒に考えてくれる人がいれば、きっと死なずに済むんだろうけれど、しっかり聞きもしないで、死んじゃダメ、命は一つ、家族が悲しむ・・なんてことを聞かされたら、ああっやっぱし誰にもわかってもらえんよねえ・・って絶望がより深くなってしまいます。
そういう意味で、たしかにしんどい状況にある子ども達に届ける言葉は、慎重であって欲しいし、それなりの関わりにある方にはしっかりその辺りスキルアップして欲しいものです。
とはいえ、間違って欲しくないのは、問題は死にたくなる子供達にあるのではありません。弱いとか頑張りが足りないとか、問題を子ども個人に転嫁する大人達も多いし、マスコミもその域をでません。
問題は子どもが死にたくなる、クラス、学校、社会、家庭にあるのです。それらの問題に蓋したまま、こども個人に働きかけてもねえ・・
ところで、子どもの自殺ってどのくらいでしょう。日本人の自殺が年間二万数千人、そのうちこども(小・中・高)が400〜500人程度でしょうか。この十数年、全体の自殺は減少するなかで子どもの自殺は漸増しています。
私の思うに、いまの家庭も学校も、こどもたちの幸せを願っているようには思えないし、大人の都合で、大人の不安をなくすために、子ども達をコントロールしているようにしか思えません。
コントロールされる子どもはより弱者をコントロールすることで自分を支えるから、いじめも起こるだろうし、より潜在化するのがオチ。
そんな問題を抱えた子ども達がやがて大人になり、問題が表面化して、私のところにやってきます。多くの当事者のお話を聞かせてもらうと、たいてい問題の原点は生育にあるということがわかります。もちろん親や教師は善意だから、自分たちに問題があったなんて気づきもしないし・・・。
死にたいあなた・・死のうと考えてるキミ・・・そんな気持ちになるのは当然だと思うし、うまくやれば、生きる不安や苦しさから解放されるかもしれない。それはそれで悪いとは思わないけれど、ちょっと残念な気がする。
悪くないあなた、たまたま割を食ったキミが楽しい未来を失うのは、ちょいと悔しい・・いやかなり悔しい・・私がね。そんなとばっちりで苦しく悲しい思いをさせられるのも理不尽だし、うまく死ぬ方法以上に、うまく生きる方法があるってことを、私はそんなあなたに伝えたい。
ただ私の伝えたいことは、ちょいとやばいことなんで、ここでは書けないけどね。もしあなたが死にたいって思ったら、メールくださいね。
事務所にやってきたクマゼミと、住み着いてるのかカマキリのこども。たぶんどちらも、不安や絶望もなくて、自殺もありえないよねえ。