明日は、講演 とワークショツプと パネルトーク の予定。講演は「別居・離婚の当事者に寄り添う」というタイトルにしたけれど、引き離し問題だけではなく、家族問題全般に対する複合的支援を行なっているということと、修復的支援によって当事者が回復していくということについて話したいと思います。とはいえ、このセッションは一時間なので話せる内容はダイジェストになるでしょう。
講演の後は一時間半ほどグループワークを。さらに当事者二人と私の三人でパネルトークを。そのお二人、引き離しや別居の当事者でかたや別居後13年の大先輩、かたや別居一年の渦中の当事者。
その先輩は国際結婚だけど、妻さんが子供を連れて母国に帰られての別居。国際結婚、国際離婚でも、妻さんが外国人なのと日本人なのとでは、別居後の親子の関係は随分と違います。欧米諸国では共同親権が当たり前で、離婚や別居でも子供の面会は当然という社会合意があります。けれど、日本は単独親権でハーグ条約ができたものの、母親が子供を母国に連れ去っても問題視されませんし、相手方に子供の面会をさせないことが子供に対する人権侵害になるという認識はあまりないようです。
こういった法律上の問題が引き離しに大きく影響していて、引き離し問題を語るときに、ややもすると法律や制度にばかり意識が向いて、善悪で語られやすいけれど、引き離しに至る家族意識や家族間葛藤、引き離し後の双方のケアや子供のケアについて語られる事はあまりありません。私の仕事はそういう領域、世間では語られないところを手当てし、当事者が回復し幸せになっていくためのお手伝い。勝ち負けの話ではありません。このあたりの事について、当事者の体験から皆さんが気づきや学びを得て欲しいなと思います。
今夜のお宿は、いつもお世話になってる札幌のお友達のうち。お庭が洒落てます。