日本家族再生センター

事例学習・・・メンズカウンセリングの場合・・

一昨日は午前11時からの事例学習会でした。オンライン参加あわせて十数名の参加でした。それぞれの援助実践をもちより、それぞれが事例から支援について学び合うだけではなく、当事者としての自分と向き合い、自分の問題を終わらせつつ、さらなる自己成長を目指します。

当事者としての自分と向き合う・・これが結構大変です。それぞれの参加者はいちおう渦中の問題は乗り越えたというものの、心の深い部分でのトラウマティックな情動やら、認知の偏りなど、当事者ならではの問題も引き出されるのがメンズカウンセリングです。

世間でのカンファレンスでは、支援者の当事者性というのは隠蔽されますから、当事者としての自分と向き合う必要はなく、ある意味他人事で支援を語ることも可能です。この体験は当然支援の中でも当事者に対して無意識のうちに他人事で向き合うということになってしまいます。深い共感やら寄り添い、篤い支援を求めている当事者であれば、支援が他人事と感じられたら、そこでいい支援を期待はできないと諦めてしまいます。

というわけで、ある程度回復された当事者の方にさらなる学びや成長を促す場としての、事例学習会・・だけれど・・まあ、ほんとに力ある援助者を育てるのは・・時間がかかる・・って感じかな。