日本家族再生センター

家族ファンタジーはないけど・・・別れない私たち

昨日は連れ合いの71回目のバースデー・・・私は特に高価なものをプレゼントするとか豪華な旅行を楽しむとかも・・ずっとしたことはありません。私が心がけてきたのはバースデーを忘れないことと、何かしら心のこもったプレゼントを渡すとか、最近はホールのケーキとか作るのが恒例になってました。

今年はどんなケーキがいいかと尋ねたらアップルパイが食べたいというので、二日前にアップルパイを焼きました。もちろん生地から手作りです。お菓子作りは私も大好きですから苦にはなりません。

そして、バースデー当日の昨日は手作りのローストビーフで簡単なセットメニューに。

 

私は連れ合いとは別れることなく45年以上一緒に暮らしてるけれど、こんなこと書いてると、とても家族思いだとか、愛し合ってるんですねとか、素敵なご夫婦ですねとか言われそうだけれど・・そんな言葉はそれぞれの家族ファンタジーの投影に過ぎないと考える私。

現実の私・・・連れ合いと一緒に暮らし始めたその日から、私はあなたを養わないからダブルポケットで責任はそれぞれで分かち合いましょとか、家事労働、経費は折半しましょとか、それぞれの相手方の親やら親族には一切関わらなくていいことにしようとか約束したし、あげくに、法律で縛り合うのはしたくないからお互い離婚届にハンコをついていつでも出せるようにしておこうとか・・。相手がどこで何をしようと相手の自由は奪わないようにしようとか・・まあ、世間ではあり得ないだろう夫婦関係を維持してきたし、今もそれは変わりません。

だから、私は連れ合いと一緒には暮らしているけれど、家族行事らしいことは全くしてないし、完全に自立した個人として適度な距離を保っています。だから価値観のずれから揉めるとか、不信感に苛まれるとか、嫉妬妄想に苦しむとか、責任のなすり合いとか、そんなことはほとんどなくて、たんたんと四十数年が過ぎていったように思います。強いて言えば、基本朝帰りはしない、特別なイベント以外毎日帰る、ご飯作りはサボらないくらいを私の戒めとしてました。

まあ、これでずっともめることなくやってこれたんだから・・こんな私からすれば、なんで世間の家族は壊れるのか、揉めるのか・・それは一緒になる時にしっかりした対話と相互理解に基づいた契約がなされてなくて、結婚したら幸せになれる・・みたいな家族ファンタジーだけで一緒になるから、揉めるのも壊れるのも当たりまえ。誰がいいとか悪いとかいうことではないしね。

で、こんな私が揉めてる家族、壊れた家族に助言するとしたら、今があなたの本当の人生を構築するチャンスですよと・・ファンタジーを手放してね・・やっぱ非常識ですよねぇ(笑)