日本家族再生センター

某犬H系TVの取材で東京に・・・共同親権化についてね・・

過日法制審議会で、共同親権化についての答申が出されたけれど、肯定派、否定派の両論併記だったようで、前進ともいえない状況に。私は基本的には共同親権推進派ではあるけれど、今の、賛否両論の論争が無駄に思えて仕方ありません。

で、私はその推進活動からは一歩引いて、当事者の支援に注力しているというわけです。その支援というのはさまざまで、面会交流支援はもちろんありますが、その支援ができれば必要にならないように、それぞれの葛藤を減じ、対話を深めることで、家族修復をめざすというものです。

とはいえ、単純に離婚を防ぐとか離婚を目指すとか、再同居を目指すとか目指さないとかいう表面的なことではありません。離婚するしないは、私には副次的なことで、問題の本質ではありません。また、親子面会も何回・何時間という表面的なことについてはあまり重要視していません。

多くの当事者はそう言った(私に言わせれば)表面的なことを巡って司法で争い、傷つきや不信感を深めていくわけですが、本来調停という制度は争う前に対話することを勧めるという意味での調停前置主義なのです。が、この趣旨が双方代理のできない弁護士が入ること、調停員が家族心理学や社会病理についてまったくの素人であることなどで、調停が訴訟の前哨戦に成り果てていて、まともな修復的対話にはならないのが現実のようです。

そんなこんなで、多くの当事者は問題の本質について理解できず、こじれるのは親権の問題だ、と共同親権の是非について争っているわけです。ですから闘っている当事者の方達には申し訳ないけれど、その論争は不毛の争いと言っていいかもしれません。

で、私のところにたどり着いた当事者は、相手を法的にコントロールするというステージから身を引いて、何が問題なのか、誰の問題なのか・・それらを俯瞰してみることができるようになります。そこには、それぞれの人生の物語や、家族への期待や痛みなど、法律では裁けない問題があるし、金銭では贖えない課題があることにも思い至ります。

先日の取材では五名ほどの女性、二名の男性が参加してくれたけれど、最終的にみなさん親ではなく、子供の利益が最優先されるべきだと、体験を通じて語っておられました。それに対して、子供の利益と思い込んでいることが実は自分のエゴであることにもなりかねないその危うさがあることも指摘させていただきましたが、参加された当事者はもちろん、そのことは重々承知で、自分の問題に向き合い時間をかけてその問題を終わらせることで、少しずつ、修復的な関係になっていくことが多いし、それが叶わなくても、相手に対する憎しみや不信感から解放されて、自分も含め家族全ての平穏を願うことのできるメンタリティーに成長していけるようです。

もちろん、その当事者のほとんどはDVやモラハラの加害・被害当事者です。そんなことが可能になるのは、私が修復的支援をしているからということですが、それは、当事者を加害者・被害者と一方的にラベリングしないこと、またいわゆる加害者といわゆる被害者とを同じ場でセッションしていくということ、ファシリテーターが知識や権威・権力でコントロールしないこと、一人一人の人生の物語を尊重し、その存在の尊厳を傷つけないこと、そのために、ファシリテーターはワンダウンポジションに身をおくこと、ファシリテーターも一当事者として場を共有することなどを特徴とします。

もちろん、ワークの場では追いつかない当事者には個別のセッションで対応させていただくことも大切です。

そんなこんなで、共同親権化の是非について、世間で語られる言説とはことなる言葉が多く語られた取材でしたが・・・実際の報道ではどうその語りが使われるのか、あまり期待もしてない私だけれどね。実際黒元ほか、TV番組には何度も裏切られたしね。まっいいけど。放映は2/27 か2/28 とか言ってましたね。某犬H系の黒元です。

東京への行き帰りは新幹線♫と喜んでたら、直前にチケット紛失・・帰ってから見つかるというハプニングもあったけれど、払い戻しできてよかったよかった。