日本家族再生センター

アイディンティティーの構築・・・・これとて社会と無縁じゃない

昨日は女ワークを。リアル参加とオンライン参加合わせて11名ほどに。お題は久々に心理テストを。エリクソンの自我同一性のチェックシートでした。

当然のことながらワークに長い間参加しておられる方やカウンセリングを継続して受けておられる方は、自我同一性(アイディンティティー獲得)という意味では、獲得できているけれど、渦中におられる方や、支援が足りないと思われる方は、「自我同一性拡散」という状況になるようです。

要するに、状況の困難に対して、支援を受けながらも、その困難を乗り越えて、自己効力感なり達成感が得られることで、しっかりした自己信頼感やら自己肯定感が育ちます。それは安定した自我を形成したしかなアイディンティティーを形成します。

私の場合、今で言うLD児で、社会適応不全ということで、思春期から実存不安からくるパニック発作に怯える私でした。幸いアルコールで逃避してサバイバルできたので、今の私があるわけですが、その実存不安は、社会に適応できない私は一体何者か、どうやって生きればいいのか皆目見当もつかず、長い間、暗いトンネルを歩いていました。

結局生存ギリギリのところで獲得したのは、性とか家族とか民族とか社会的承認とかを超えた、人として命ある私の受容であり、それは相対的には人を超えた存在との対話と言えるでしょう。神とも言ってもいいし、宇宙と言ってもいいし、仏と言ってもいいのかもしれませんが、それらとの契約です。

ですから、私のアイデンティティーは、男らしさとか経済力とか、社会的地位とかとはほとんど無関係で、であるが故に、前立腺癌に対するホルモン療法でちんこが立たなくなっても、それを面白がることはあっても、自我が揺らぐことはありませんし、仕事ができなくなって、金がなくなっても不安に苛まれることもありません。いずれそんな遠くない将来、今の命が終わることに対しても、(実際はそこそこ長い将来だったけれど)さして動揺することもありません。

そんな私の思うに、いまの世界は人類史的にはかなり深い闇を抱えており、その闇に光を照らすことのできる自分でありたいと言う、妄想も失うこともありません。それが今の私であり、私の自我同一性とも言えるでしょう。まあ、妄想性人格障害とラベリングしたい人もいるかもしれませんね。それならそれでけっこう。私は今、十分に幸せですから。

そしてそんな私だからできるセラピーとして、ナラティブを超えたメンズカウンセリングを提唱し、実践しているわけだし、その有効性についても実感している今です。そんな私がセラピーを続けてるわけについて、たっぷりおしゃべりできるのが、四月三十日の家族再生センター設立20周年記念パーティーです。まだまだ参加者募集中ですので、ご興味のある方、参加申し込みくださいね。

女ワークの後のランチはちらし寿司でした。おすましと栗蒸し羊羹付きです。