日本家族再生センター

緊急電話・・・組織では難しいけれどね

相談電話は色々とあるし、メンズカウンセリング協会でも「DVモラハラホットライン」を開設しています。行政でも多くの自治体で相談電話を開設していますが、その多くは一期一会が基本で、電話の話者も聞き手も匿名が原則です。単に悩みを相談する、悩みを聞く、いいとこ、情報提供でしょう。開設時間も回線数もいろいろですが、行政は一回線、週一、数時間程度のところが多く、アリバイづくりの要素があることも否めませんし、支援としてはあまり実用的ではありません。ちろん無意味というわけではありません。そこから別な支援につながることもありますしね。

とはいえ、状況が逼迫している時は、単に聞くだけでは解決しないし、週一とか数時間ではそもそも繋がれないのが現実。トラブルが起こるのは夜間が多いし、いつ起こるかもわかりません。この問題を解決するには、24時間365日の開設が望ましいし、緊急対応だけでなく、そこで次の支援に即決してつなげるシステムであればなお有効です。というわけで、私は一般には公開してないけれど、緊急対応が必要と思われるケースの場合は、私の携帯番号を知らせて、問題が起こる前にかけていいからと説明しています。深夜OKです。ただし、私が寝てるとか、運転中とか、取れない時もあるけれどと前置きはしておきますが。

そんな緊急電話は十分から二十分で終わらせるようにしてますが、その分料金発生はさせないことにしています。あらためてつなげるそれなりの支援の中で料金請求できますし。当事者にすれば、いざという時いつでも聞いてもらえるという安心感、これはとても心強いようで、その安心感があるのとないのとでは随分違うようです。

こんなこと書くと、私が毎日毎夜、電話を受けているかのように想像される方もおられるかも知れませんが、そうではありません。私の携帯を公開してるわけではないので、さほどかかってくることはありません。一日一回から二回程度・・数日間はかかってこないということもありますし。そんなこんなですが、昨日はなにやら、緊急電話に近い状況でかけてこられた方が二、三人・・それぞれ、長くなりそうだったので、カウンセリングとして聞かせていただくということで、時間をかけて聞かせていただきました。まあ、その結果・・一応、状況もお気持ちも落ち着かれた様子で、とりあえずヒートアップは防げたようで、私も一安心。

それぞれ、これまでの経緯もよくわかっているから、聞く方も訳がわからないということにはなりません。限られた時間での一期一会匿名の電話相談では不可能な対応です。まあ、負担があるとすれば私のプライベートな時間が失われるということくらいだけれど、そのことで私の生活が乱れるということはないので、私にとっては何の問題もありません。こんな支援ができる人がたくさん増えればいいんだけれど・・・シェルターだのグループワークだの、面会交流支援だのの複合的支援でワンストップで支援できるところでないとそれも難しいのかも知れません。いくら組織が大きくても、えらいセンセがいても、できないものはできないんですよねえ。とりあえず、緊急対応が必要になる前に、無料の「DVモラハラホットライン」をご利用いただければ有難いものです。毎月第二第四土曜、18時から21時 075-468-3762 です。このホットライン、11月から電話相談員養成講座を開催しますので、興味のある方、カウンセラー志望の方、ご応募くださいね。

22.11 DVホットライン相談員養成講座