日本家族再生センター

家族ってなんだ!?

昨日の女ワーク家族ってなんだという問いかけのお話を少し・・・他の類人猿と違って人類は多様な家族形態を可能としてるけれど、それは大脳の発達やら直立二足歩行やら、言語の獲得やら、様ざまな要因があるようです。

発情や性周期の隠匿、閉経の存在、性的二形(男女差)の縮小、性行動の多様化、などなどの結果の家族化が育児の安定化に寄与したがゆえに、人類は爆発的に増加したけれど、他の類人猿は減少化していったという歴史があります。そう、子供の養育を安全にするための仕組みが家族化であって、家族化が人類の特徴でしょうか。

けれど、近代家族は子供の養育には必ずしも相応しいものとはいえず、本来養育に割かれるエネルギーが生産に振り向けられ、養育がとても困難な社会状況であるとも言えるでしょう。個々の家族でさまざまな問題が起こる原因の一つに、こうした生命の再生産に対する社会資源の不足もあるでしょう。要するに構造的なもので、社会病理ということ。

個々の誰かの問題とする視点は必ずしも正しくないし、むしろ問題解決には相応しくないと私は考えます。で、ワークの参加者にとってみれば、家族の問題が母や父の問題に起因すると理解するのも当然といえば当然だけれど、それは構造的なものであるという視点も回復には役立つようです。で、ワークとしては「家族紹介」なるワークをおこなったわけですが・・・話してみると、どの親も似たり寄ったりで、自分に問題があつたわけでもないし、親にしても悪意があったわけでもない・・そういう家族だったということがわかります。

・・・で、自分が楽になるには・・親に与えられなかった、承認やら愛情やらを改めて、誰かから得られたらいいよねってことに理解が及びます。いわゆる育ち直しです。ここは自分一人ではなかなか難しい作業です。身体的、情動的なものですから。でとりあえず、家族幻想から解放されて、自分はどう生きたいのか、どういう家族でありたいのか、その辺りを自己洞察すること、言語化することで、育ち直しのきっかけになればいいかなというところに落ち着いたかな。