日本家族再生センター

感情に流されるな・・・DVも戦争も

DVやモラハラなどの家族間葛藤の問題に関わる時、えてして、誰が悪いかジャッジして、悪者を排除するか、制裁することで、弱者のために正しいことをした、と自己満足する人が大多数ではないでしょうか。いわゆる被害者の声だけ聞いて、相手の加害者に対する怒りや義憤を覚え、加害者を制裁しようと働きかける・・いつもの支援のあり方ですが・・私はこの動きには納得しかねるのです。

というのは、私はいわゆる加害者もいわゆる被害者も、どちらの声も聞く立場ですから、どちらが悪いと簡単にジャッジすることはできません。どちらかが悪人でどちらかが被害者で、とはっきり切り分けることができることはほとんどなくて、現実はそれぞれが問題を抱え、その問題が対話不全や相互不信をまねき、対立やコントロール、果ては暴力にまで至ります。もちろん暴力行為は悪ですが、暴力が身体的なものだけではなく、精神的なものも含まれるとすれば、言葉の暴力は、かなりのところ相互的なものが現実です。また、ダメージは少ないにしても、いわゆる被害者の方もかなり暴力的な言動をしており、それが女性の場合、弱者であると言う前提で免責され、男性の暴力のみが問題視されると言う現実もあります。

どちらにせよ当事者が感情的になり、相手に対して攻撃的になったり、怒りや恐怖を感じるのは当然ですが、支援者においては、そんな当事者の感情に寄り添うことは当然としても、巻き込まれてはなりません。しばしば、DV関連の女性支援者の言動から、加害男性に対する冷静さを欠いた、感情的なものを感じることは少なくありません。癒されない自らの男性に対する怒りをクライアントを通じて昇華しているように見えて、痛々しく感じる私です。

どんな凄惨な現実であっても、感情的にその状況を理解し、感情に任せて、単純に結論し、義憤に駆られて短絡的な判断に至るのは極めて危険ですし、そんな判断に基づいた支援は、支援者自身の正義感は満たされても、結局は当事者をより困難な状況に追い込むのがオチです。

この構造は個々の家庭でも言えるし、世界的な戦争というステージでも同じことがいえます。凄惨な現場を見せられて、心動かぬ人はいないわけですが、その時こそ感情に流されず、状況を冷静に俯瞰し、その状況に至る長い歴史から真実を読み解こうとする、真摯な態度が必要です。が、残念ながら、メディアを支配する国家を超えた大いなる力が、メディアを通じて、多くの人々にバイアスのある価値観を洗脳していき、いずれ感情を揺さぶる状況を作り出して、人々を一定の方向に動機づけていく、これが昔からの常道です。真珠湾も、トンキン湾も、911も、すべて、台本を書いた連中がいるのです。それらの事件から導かれるのが、戦争というショックドクトリンです。ほんとは誰が正しいか、ではなく、だれが儲けるか・・なのです。

今、ウクライナの戦争があれこれ報道されていますが、ロシアの侵攻から事態を理解しようとしても、理解できるはずはありません。1930年代からのロシアとウクライナの歴史から紐解き、現在も脈々と受け継がれている、ナチズムやそれを利用して、戦争を招き、大きなビジネスにしたい連中の動きも理解しないと、今、ウクライナで何が起こっているのか、本当のことは理解できません。単純にロシアを応援する奴は馬鹿だと言い切る軽薄なユーチューバーも少なくないけれど、単純にウクライナを応援する自分は馬鹿だとは思つてないのが不思議です。

戦争を含む世界の歴史はどちらが正義でどちらが悪かというものではありません。それぞれに生き抜くための思考や価値観、文化や歴史を背負っているので、表面的な行為で善悪を測ってはなりません。

特に今、世界中を巻き込む戦争という瀬戸際にある現在、感情に煽られて、プーチン叩きをしたくてたまらない人は特に要注意。その感情が大きな力になって、国家をして戦争に至らしめます。その戦争で儲けたい人たちの作った台本通りにね。

https://www.youtube.com/watch?v=JCouZuaSil8&t=919s

ゼレンスキーは所詮コメディアン。彼を操る人たちは、今戦争したくてたまらないんでしょうねえ。第二次大戦で大儲けした人たち、また大儲けしたいんでしょうけれど、今度はリスクがデカすぎはしませんか? 次の戦争・・すでにプロパガンダや経済という意味では戦争が始まってるけれど・・それが熱い戦争になるにしてもならないにしても、いずれにしても日本の私たちも無縁ではありません。これから、私たちの暮らしが徐々に、そしてある日急激に、過酷なものになるというのは想像に難くありません。八十年前を繰りかえすのかもしれません。さて、みなさんはどうします? 冷静に判断してくださいね。国も金もいざという時私たちを守ってはくれないんだから。