日本家族再生センター

上から下じゃなくて 自由で多様な関係  の時代

昨日は滋賀県は草津市で、どらさんショウジさんの主催する「語る会」に参加しました。主に、引き離しなどの家族問題を抱える当事者のためのささやかな集まりです。

私は京都・大阪・東京で活動を続けてきましたし、それなりのニーズもあるので、最近はどちらも満員御礼状況です。けれど、滋賀県では、まだそういった当事者グループは育ってなくて、当事者のイベントはあまり目にすることはありませんでした。

と言うわけで、どらさん、ショウジさんが滋賀県で当事者グループを立ち上げようと頑張ってくれてると言うわけ。

昨日の集まりは、大阪方面の方も含め十数名の参加となりました。さらに、地元の元県知事嘉田さんも、ある意味当事者の立場もあり、引き離し問題で尽力されてる政治家でもあり、そんな立場で参加してくださいました。

嘉田さんも、引き離し問題では随分と、その界隈のロビー活動も含めて話をしてくださいました。日本では子供の人権と言いながら、引き離しを容認し、家族解体に加担する政治勢力がとても強くて、欧米並みの「子供が両親に愛される権利」を求める活動がなかなか認知されないし、法律も制度も意識も旧態依然としていて、家族崩壊、子供の人格形成阻害が続いています。もちろん、引き離さざるを得なかった親のサポートもなく、問題は連鎖し続けています。

問題は、男と女の対立のようだけれど、そうではありません。社会の家族機能の解体と労働強化、ジェンダーバイアス、家意識の継続、お粗末な福祉、などでしょうか。夫婦の問題、DVの加害者の問題ではありません。修復的な支援のなさ、離婚ビジネスの利権化でしょう。

このあたり一言で言えば、権力構造の問題です。男女の問題ではありません。引き離されて子供に会えない母親もたくさんいます。DVをでっち上げられて、理不尽に子供に会えなくなってる父親もたくさんいます。

この問題を解決するにはいまの権力に絡め取られた支援のあり方から、当事者が主体で支援していく形にしないと、本当の支援にはならないと確信しています。

専門家が知識や権威、資格で当事者をコントロールしてたら本当の回復も修復もあまり期待できません。やはり当事者一人一人が力をつけ、声をあげ、仲間と共に育ち合い、学び会う支援にしないとね。