日本家族再生センター

事件は起こる・・原因に対する理解と有効な対策を

先日の5歳児虐待死事件にしても、新幹線殺傷事件にしても、マスコミは人物像をあれこれ分析的に報道して、その加害者の異常性、暴力性をイメージ付けていきます。

当然視聴者は、そんな悪い奴は厳罰にしろ、世間に出すな、死刑にしろ・・などなど、視聴者・・いわゆる世間の人たちの暴力性、加害者性をあらわにします。

言うことを聞かない人は、制裁を受けて当然、痛い目を見ないと治らない・・・この発想は、虐待やDVの加害者と同じ価値観です。コントロールする側の問題です。

こんな世間の価値観がある限り、孤立した当事者は、暴走し事件が発生します。虐待も、DVも、殺人もストーカーも無くなることはないでしょう。

その事件や当事者に関わる人たちがウンチク垂れて善意や正義の名の下にお仕事をしてお金儲けする・・こんなところでしょうか。

当事者を制裁して世間の人たちの正義感や報復感情を満たすことより、当事者が生まれない社会を作りたいと考える私です。そんな私は加害者であれ被害者であれ、何があったのか、どうしてそうなったのか・・そのあたりを冷静に彼らの語りから学びます。

その学びから確信したのは、事件は起こるべくして起こり、これからも起こり続けるということ。なぜなら、病理社会の病理はより深化し、当事者の生きる選択肢は狭く厳しくなっているからです。

資本の蓄積、財界の利益確保より、国民一人一人の安全や安心を優先する政治思想を政策に選べる政治家を選べばいいだけのことだけれど、目先のおべんとやら仕事やらで人を選ぶ選挙が続く限り、その簡単なこともいつまでも実現不可能。

市民が真実の目を開くには、当事者になって政治や権力が腐ってる現実を理解するしかないのだろうけれど、当事者に真実を伝え、新しい価値観で生きるためのお手伝いをしていく・・・これが私の事件に対する対応の仕方です。当事者を糾弾する声には与したくありません。

事務所に咲いてた、アジサイとディルフィニウムをメインに