日本家族再生センター

知らない者がバカを見る・・・

今日も問い合わせのお電話が何件か・・・。私のところには、妻が家を出た、離婚を申し立てられた、どうしたらいいか・・・と言うお話が多いのは事実です。

当事者の方にすれば゛、突然で訳も分からず、パニック状態。その状況を切々と語られます。私にはいつものことで、聞かなくても分かることだけれど。

もちろん、そんな方だけではなく、夫のDVやモラハラで困ってる、家を出たいけれど・・・離婚したいけれど・・という女性の話を聞くことも少なく無い私。

両方の立場の話をお聞きするのは私にはごく日常、それぞれの価値観や行動様式、言葉や態度のメッセージなど、夫婦間で大きくずれがあって噛み合ってないが故の問題発生だけれど、それぞれ自分と向き合うことはしてないから、問題は相手の問題として、相手をコントロールしようとしてこじれています。

夫のパワーコントロールに疲弊して何も言い返せなくなった妻にすれば、もう何を言っても無駄、傷つくばかり、となってどこかに相談に行くけれど、修復的支援はどこにも無いので、危険、逃げろ、離婚しろ、準備はこれこれ、弁護士も紹介する、という流れになるのが一般的。

助言を受ける内容は「逃避をスムーズにするためには、悟られないよう、何食わぬ顔をして、事前に準備して」となるので逃げるのは突然です。

逃げられた方にすれば、あまりに突然だし、いきなり連絡も遮断され、DVだと言われ、子供にも会えず、時には保護命令も出されて、家を出ることも強いられたり。

法律とか、制度とか現状とか、いろいろ知ってれば、こじれる前にいろいろ対応も考えられるし、家族が無駄に傷ついたり、崩壊したりすることは防げるけれど、お互い何も知らないから、自分にとって、子供にとって最善の判断は難しい。

その対立を飯の種にする、シェルターやら、相談やら、弁護士やらのカモにされるのですが、そんな現実について、女も男もほとんど無知。新聞も、テレビも真実は報道しないしね。

数ヶ月前に、私も少し関わった、週刊女性の「シェルターで傷つく女たち」という記事が出たのは、ある意味画期的。(ネットではバカな人たちが記事で語った女性を批判してたけれど)ネットでは、女性支援や、シェルターの、ずさんさ、劣悪さはいろいろ書かれるようになったけれど、本当の意味で、家族がみんな幸せになるような修復的支援は私のところ以外どこにもありません。

私は男性も女性も、加害者も被害者も、いろんな立場の方の支援を続けてきましたが、内閣府がそれを禁止している以上、行政の補助やら委託をうけて支援事業をおこなっている方たちは修復的支援は不可能です。

私がそれを可能にしてるのは、私の個人的な私財を元手に施設を立ち上げ、有償スタッフも極力抑え、私自身も含め、ボランタリーに施設を運営しているからです。行政の支援を受けなくても、破格の低額の利用料だけで事業展開できています。

弁護士やらカウンセラー、医師やら学者やら、いわゆる世間でいうセンセを理事に迎えてNPOを立ち上げ、行政の補助を受けて事業展開するのが一般的ですが、専門家に払うそれなりの謝金やら家賃光熱費、スタッフ人件費を賄うには、それなりの補助を受けるための稼働率、すなわちお客さんとしての被害者の存在は不可欠。DVがなくなっては困るのです。笑い話ではなくて本当の話。この辺りは、私が二年ほど前に出した「DVは なおる」に齋藤さんがレポートしてくださってます。

とかなんとか、家族をめぐる法律や制度、司法判断、行政支援などについて、さらに家族役割や心理的スキルがあれば、辛い思いをしたり、無駄に傷ついたりすることは防げるのだけれど、何も知らない、知らされないばかりに、傷つき家族崩壊し、問題が連鎖するという現実になってしまいます。痛ましい話です。

そんな私は、今日は女ワークを。お題は「天使と悪魔」。自身の心の中にある、いわゆるネガティブな感情や価値観とポジティブな価値観や感情を、隠すことなく、出しあってみましょうというもの。

被害女性と言っても、実は夫を傷つけていたり、子供に暴力的であったり、いわゆる加害者的な部分もあって当たり前。問題はどちらかの善悪ではなくて、お互いの価値観の違いとそれを調整するだけの対話スキルや自己信頼感がないこと。

その問題に向き合うには自分を深く理解するためのワークなりカウンセリングが不可欠。だけれど、被害者と言うだけで「あなたには何も問題が無い、悪いのは全て加害者の夫」と言われてしまうのが世間のDV支援。これでは、自分に対する真実も知りえないし、自分の人生を生きることはできません。夫に対する憎しみ、男性に対する不信感で生きていくのはあまりに不幸・・だと思うけれど、みなさんはそのあたりどうお感じでしょう。