日本家族再生センター

我が子に会えない・・・引き離し問題の難しさ

今日は親子ネット関西の例会でした。新規参加者も多数いて、この問題の大きさをあらためて実感。今日は二十名近い参加がありました。

 

 

それぞれ聞くに胸痛む話ばかりですし、当事者にしてみれば誰に相談しても意味ある助言は得られないし、司法の場で争っても、引き離された当事者にとってはほとんど無意味な争いになってしまってるという事実。

私が伝えたいのは、引き離した相手を責めたところで解決しないし、法的な争いでは根本的な解決にならないということ。とはいえ、修復的支援を行う援助者はほとんどいないし、ましてやDVがらみのケースで加害被害にかかわらず両当事者を支援する援助者はおそらく私だけでしょう。

そもそもなぜ引き離し問題が起こるのか、それは法律や制度のおかしさに関して、みんな他人事で、当事者になって初めてそのことに気づくし、気づいた当事者が何か語ろうにも、誰も聞く耳を持たないということ。

そんな法律や制度、家意識について一人一人の人権が守られるように政治家を選び、権力をチェツクする民度が求められるところ。けれどそれは先の長い話でもあるし・・今現在の個々の事例には何の役にも立ちません。

そんな中で引き離された当事者や引き離さざるを得ない当事者の支援を行う私です。私は誰かが悪いとジャッジすることもないし、引き離して解決するとも思っていません。みんなの幸せのためにはどうすればいいのか・・司法や行政に極力関わらずに当事者が自分の問題に向き合い、こじれた感情を解きほぐし、相互理解をすすめる支援を行います。

今日もたまたま三ヶ月ぶりに面会する面会交流支援を行いました。DVがらみのケースですから、合わせる親も会う子供もとてもとても不安や恐怖の思いをぬぐいきれず、葛藤はかなりのものでした。

この日に至るまでに私はスタッフも含め、同居親との信頼関係や、幼い子供との信頼関係も一月ほどかけて作ってきました。私にはそれぞれの感情もよくわかるし、どうすれば感情が和らぎ関係が修復に向かうか、そのプロセスも理解しています。

そのプロセスで用いる支援は、カウンセリングやグループワーク、シェルター、など複合的。そんな支援があれば、司法や行政に頼って傷つきを深くすることなく、修復が可能です。けれどそんな支援を行う人も組織も皆無です。そんな支援があちこちで行われることを願っていますが・・・専門家は学びにこないしねえ(笑)

ということで、今は回復した当事者が援助者になることを基本路線にしている私です。メンズカウンセリング・・・当事者の当事者による当事者のための援助です。

 

 

子供が遊ぶ姿をパパには黙って見守っていただきました。

 

 

親子ネット関西からの帰り道、事務所近くで