日本家族再生センター

家族修復は闘わず争わず・・時間をかけて

今日は今年度の初のメンズカウンセリング講座第一講でした。午前のセッションは私のおしゃべりで「メンズカウンセリングのフィールド・・応用範囲は個人から宇宙まで」を語らせていただきました。

個人の困難や悩みは個人的な事ではなく、社会的な事でもあり文化的な事でもあり、クライアント個人が社会でどのような存在であるかはもちろん、セラピストもまた社会の中でどのような存在か、それぞれが自分と向き合いつつ、ともに病理社会から解放されて自由に生きたいと学び合い成長し合う事で、真に癒しや回復が可能になる。

さらにその回復はその個人が差別権力社会にアンチとしての動機を持ちつつ社会に復帰するので、社会の非病理化が進むというもの。これを私はポジティブ還元と呼ばせていただいてます。

フェミニストが男性支配の構造から権力を取り返す戦いだ、と捉えた(たぶん)のに対してメンズカウンセリングでは、権力を手放し、権力構造から解放されることで真の自由を獲得するという戦略をとります。コントロールする事もされる事もない関係を模索するという事。

ある参加者は、自らトップダウンの職場の仕組みをあらため、むしろアンダースタンドの位置に身を置くと、職場のスタッフが自主的に動いてくれるようになったので、本人も楽になったと語ってくださいました。

あるDV加害者は、家族を傷つけ家族崩壊したけれど、いっさい争わず、白旗を上げつつも、願いは伝えてただ、何年も待ち続け、やっとこどもから本人に会いたいと伝えてきたとの事。で、何年かぶりの対話で、子供の気持ちをしつかり聞き、コントロールする事なく、子供の判断を尊重し、支援の約束をする事ができた、それもひとえにメンズカウンセリングに関わりつづけ自身の問題と向き合い続けたからできたことだろうと、語ってくださいました。

法的な闘争で家庭が焦土と化してしまったら、もう修復は不可能。法的な争いにせず、なぜ問題が起こったのか、自分はその問題とどう向き合うのか、そのことをしっかり行っていれば、いずれ家族修復は少しずつ動き出すのではないかと思います。何年という単位での時間ですけれど。

離婚するしないは問題ではないのだけれど、多くの当事者は離婚するかしないかが問題だと考え、離婚を巡って無意味な争いを始めてしまいます。争いで儲けるのは弁護士だけなのに。

けれどその修復的な支援のできる援助者がほとんど皆無。残念なことです。早くそんな援助者を育てたいとの思いでメンカン講座を続けているけれど、残念ながら、まだ本格的にメンズカウンセラーとして名乗れる人はわずかです。

今日の講座に参加してくださった方たちの熱心さには敬服するし、その方たちがさらに力をつけてくださり、各地でメンズカウンセリングとしての援助活動を展開して欲しいと願わずにはいられません。

 

講座最終セッションの交流会ではチョコレートケーキとハヤシライスを楽しんでいただきました。

東京に帰る夜バスの時間までセンターでの交流会は続きます。