一昨日の土曜は、名古屋セッションの一日。今回は乗り継ぎで失敗して転倒脱臼しないように、慎重に慎重に・・・ちゃんと米原で乗り換えて、会場にはかなり前に到着して・・・と。
はじめに来場してくれたのは、初参加の女性・・・しばらくして、常連のSさん・・連絡のあったM女史はすこし遅れるとのことで、お二人と私でミニゼミ開始。
私が少し変わった、意味不明に思えるワークを行うのは、情動の変容を目的としているからで、暴力はダメとか、◯◯もコントロールですとか、知識に訴えて、当事者の認知を変えようとすることをあまり重視していないからです。
なぜ私がそのようにするかというと、人は知識で動くというより、無意識領域の情動で動くのであって、知識はそれを正当化したり、補完したりするのにすぎないと考えるから。
そしてこの辺りの説明に利用するのが、フロイトやユングの無意識の考え方。というわけで、フロイトやユングを用いて、私のワークの方法論を説明しました。もちろん、その先のナラティブも・・少しね。
ミニゼミが終わった頃、M女史も現れて、四人でセッションすることに。この人数で、夕方までというのは実に贅沢・・みなさんたっぷり語れますからね。使ったワークは「マイストーリー」「輝ける日」「マイレビュー」のみっつ。どれも自分の体験を絵や文章にして、相手に伝えるというもの。
過去体験を思い出し、その時の感情を語る時・・聞き手の態度によって、その感情が変容していく可能性があります。特に心に蓋していた体験などは、語ること、それを受容してもらうことで、体験が軽く思えるようになり、やがて意味も変わっていきます。この辺りが癒しになり、セラピーになっていくということ。
センセが知識を与えて認知を変えようとするのとは全く異なります。でも、だれも何も教えないから教育的ではないし、意味があるようには見えづらい・・そんな現実。
結局夕方近くまで、六時間のセッションを行った後には、初参加の方の笑顔が柔らかくなり、名古屋に来る意味もあつたというもの・・めでしためでたし・・・。