日本家族再生センター

DVモラハラホットライン開設に向け・・・研修ちう

昨日は「DVモラハラホットライン」の電話相談員養成のための研修でした。昨日の学びのテーマは「社会病理と複合支援」でした。

世間に流通する支援は、ナラティブセラピーで言うところの「問題がシステムを作る」ということであり、システムは問題を必要とするという現実に至ります。

要するに、支援が支援のための支援になり、支援者の仕事をなくさないために問題を必要とする構造になってしまいます。DVでも虐待でも精神医療でも・・・当事者は支援者にとってはありがたいお客さんであり、お客さんがいなくなっては困ると言うもの。現象としては「DVはなおらない」からDVプログラムは無駄、唯一被害者を分離保護することだけがDV支援だ、との文脈で語られます。被害者を分離保護するために莫大な予算が使われます。DVをなくすためではなくてね。

こんな馬鹿な支援の一部に成り下がるのではなく、DVやモラハラに限らず、様々な問題の当事者が問題を終わらせ、自分の人生を自己実現していく力を付与するための、当事者のための支援につなげる第一歩の支援としての電話相談を開設する予定。できれば八月には開設したいと考えています。

現在の研修生は全員当事者です。いわゆる元加害者いれば元被害者もいます。当事者の視点での支援にするためには相談員は回復した当事者あるいは当事者性のある援助者に限られます。けれど、当事者がそれなりの知識や力をつけ、有効な相談電話のできるまでに成長するには・・けっこう手間暇もかかりそう。

八月開設予定のホットラインは「075-468-3762」にする予定。当面は月二回、第二、第四土曜18時から21時までの三時間の予定。相談料は無料です。相談内容はDVモラハラに限らず、虐待や自傷行為、引きこもりや、接食障害など、家族問題に関わる様々な悩みを対象としています。加害・被害、性別年齢は問いません。どなたでも利用できます。