日本家族再生センター

男ひとりで稼ぐのって・・・やばくね

夫婦がもめて、別れる時にたいていむしられるのは男です。女に少々問題があっても、司法は女が一人で暮らしていくのは大変だから、とりあえず男に当座の生活費くらい出してやれよ、というところ。

たしかに、専業主婦してた女にすれば、いきなり働きつつ子育てするのは大変だから手切れ金はもらって当たり前というのもわからないでもない。というわけで、男にすれば、慰謝料、養育費を払って、なお子供にも会えないって状況になると、バカらしくてやってられないってのもわからないでもない。

かと言って、自分が子供引き取って生活するというのも難しい。六十年代までは、離婚に際して、子供は父親が親権を取るのが主流だったけれど、それは祖母や祖父と同居してる父親は子供を引き取っても困らない、という状況があったから。

けれど、核家族化が進み、男の労働条件が悪化すると、男が子供を引き取るのが事実上難しくなり、女が子供を引き取るのが主流になったのが七十年代。司法判断からすれば合理的なことかもしれないけれど、当事者にすれば、何れにしてもたまったものではありません。

というわけで、私は結婚(うっかり)当初から、連れ合いを経済的に養わない宣言をして、ダブルポケットにしました。それぞれどんな仕事してどれだけ稼ぎ、どれだけ使ってどれだけ貯めるか、それはそれぞれの自由で相手に知らせる必要もありません。もちろん家計費も家事労働も均等折半です。

だから私は十年のサラリーマン生活の後はプータローになり主夫になったけれど、連れ合いは当然、私に金くれないし、でも家計費負担分や、私の担当の食材費は必要で、趣味の料理教室したりレストランでパート仕事したりして、自分の負担分はちゃんとこなしました。

こんな私からすると家族全員のために稼ぐなんて、やりたくもないし、やれるはずもない。そもそも社会不適応で、組織の中で働くなんてことができない私でしたからねえ。でも今から思えば私の判断は大正解。連れ合いも私も、相手に依存しなくて済んだし、金のことでもめることもありませんでしたからね。

万一、離婚するにしても、慰謝料だの財産分与だのでもめることもないし、そもそも離婚に至るトラブルも発生しようがありません。お互い自由だし、縛り合うことはないし。

こんな私みたいにドライに考える人は少なくて、たいてい家族ファンタジーで結婚するから、いざ離婚となった時、もめるのは子供と金。ほんと醜いほどの争いになります。みなさん辛抱して家族してきてますからねえ。

でね、昨夜はメンズクッキングだったけれど、これからの男は金で威張れないってことを体で理解してもらうべく、女に対して、金ではなく心や態度で、自己表現する力をつけてもらうってのをその趣旨にしています。

男は料理するだけでなく、片付けはもちろん、女との楽しい語らいを旨とし、決して、えらそにしたり、威張ったり、自慢したりせずに、たんたんと、女に尽くすトレーニングをしてもらいます。

メンズクッキングでホスト力を鍛えたらきっと、仕事や金がたいしてなくても、きっといい人間関係、いい家族は作れるんじゃないかな・・ってことで、昨夜は天丼定食でした。