日本家族再生センター

妄想が世界を創る・・・人の心の不思議

社会構成主義においては、人は言葉で世界を創るとの概念があるらしいけれど、森羅万象について、その一つ一つを意味付け記号化するのに言葉が使われます。人はその言葉の組み合わせで世界を認識し、自己概念も作ります。その作業を妄想、あるいは空想、創造などと言ってもいいのかもしれません。

人はあり得ないものを頭の中で構築し、それを恐怖したり歓喜したり、時にはそれを具現化すべく働きかけたり・・・

コロナ怖いとマスクするのも、飛行機が飛ぶのも妄想の産物。嫉妬妄想も家族ファンタジーもまた妄想にしかすぎません。そんな妄想で幸せならいいけれど、しばしば妄想は現実の前にあえなく破綻し、その困難が妄想に由来することに気づかず、自分の妄想と異なる現実を呪い、誰かの問題に転嫁して、傷ついたり傷つけられたり・・・。

そんな方達のセラピーを行う私は・・現実を都合よく変えるという仕事ではなく、現実の意味を理解し、自分が妄想から解放され、新たな人生物語を再構築することを仕事?としています。

昨夜も大阪はドーンセンターで女と男のグループワークでした。リアル参加は九人、スカ参加は四人・・合わせて15名の集まりとなりました。

ワークのお題は妄想系。女ワーク、男ワーク、と続いた「カードで物語」なるワークです。

いろんな絵柄のカードを一枚選んでいただいて、その絵柄をもとに自由に物語を紡ぐという作業。

自由に妄想すると言っても、所詮自分の体験した思考回路の中でしか言葉は紡げません。語り合うことで、多くの男性の語りが、父親役割に縛られていることにも思い至ります。

ほんとは人生の選択肢は様々な道があるのに、それらには思い至らず、自分の歩いてきた道の延長でしか思考が及びません。その道がある日、突然通行不能になった時・・・選択肢の見えない人は絶望したり、怒りや不安にとらわれてしまいます。それがDVや虐待に繋がるのも当たり前と言えば当たり前・・。

幸い私はおバカで変態・・普通の道を歩くことを当初から諦めていたから、ヤブこぎなのか裏道なのか、けもの道なのかばかりを歩いてきて、メインストリームから外れた、自由で豊かな自己概念の中に自分の存在を意味付けることが可能になりました。ほんとラッキー。

父親役割、母親役割、男らしさ女らしさから外れて、自分の人生再構築して幸せになってねー・・というところかな。

そうそう、9/11の大阪ワーク、私は訳あって不参加、ピンチヒッターはしんぺいちゃんがファシリです。スカ参加もできないので、スカ参加のみなさま、申し訳有りません当日は閉会です。