DVやモラハラなど家族間葛藤に苦悩する方が私の所に来られます。最近は特に忙しいけれど、再生センターの知名度があがったのか、困難を抱える人が増えてきたのか・・
昨日も四件のカウンセリングを行いました。カップルカウンセリング二件も含みます。その間にも、トラブルの渦中にある夫婦から連絡が入ったり・・・けれど、カウンセリング中で対応不能。
私はいつも、言い続けているけれど結婚はゴールインではなく困難のスタートだと。世間の認識では、結婚して愛する者が一緒になるのだから「おめでとう」なんだろうけれど、その結婚がお互いの恋愛妄想の延長の家族ファンタジーに支えられている砂上の楼閣に過ぎないことを理解する私には「大丈夫かその結婚」としか言えません。
リスクを考えもせず、おめでとう、なんていうのは無責任。無責任な人たちは、その結婚が崩れていくことにも思い至らないし、崩れかかってもまともな支援をすることもなく、DVだのモラハラだの、浮気だの鬱だの・・問題を矮小化して、家族崩壊に加担していきます。
今の社会、家族することは大きなリスクを抱えることで、そのリスクを回避する知識もスキルもないカップルが結婚した所で、幸せになれるはずはありません。ファンタジーは脆いものです。
昨日のふた組のカップル、それぞれDVやモラハラで、別居したり離婚したりのカップル。私との関わりも、三年だったり、一年だったり。
当初、逮捕や離婚やら、問題の渦中にあったときに繋がってこられましたが問題発生に至るそれぞれの原因やら対策やらを考え、どのように考えたら自分たちの家族がうまく機能するのか、時間をかけしっかりと向き合っていただきました。
自分たちだけ、自分だけで考えてても答えは見つからないので、カウンセリングだけでなく、グループワークにも参加していただきました。いろんな家族モデル、いろんなケースを見ることで、自分たちを相対化することも俯瞰することもできます。その上で自分たちにとって何が一番正解なのか・・自分たちで決めることができるようになります。
正しいこと、あるべき家族像・・常識や普通という言葉で表されるファンタジーから解放され、それぞれの価値観や感性を相互理解し、信頼と共感を高める対話を重ねることが正解を見つける唯一の近道。司法判断や警察の指導は何の役にも立ちません。
そのあたり・・まともな支援・・修復的支援を行う人って、いないんよね。常識や体制的価値観に抵抗することだから、センセ方、ビジネス志向の方、単なる善意の方などには無理みたい・・。そんなことをやり続けるには・それなりの論理もスキルもあるけれど、何より、援助者自身が自分と向き合う体験が必要かな・・
サンドイッチ召し上がれ・・シェルターランチ