日本家族再生センター

なんで結婚するのか・・・

夫婦間葛藤が高じてモラハラになったり暴力になったり・・そんな方が支援を求めてこられます。

片方の話だけ聞いてれば、相手が悪い自分は被害者だ・・との物語に共感するのは簡単だけれど、もう一方の話を聞いてみれば全くその裏返しで、やはり相手が悪くて自分は被害者だ・・・と同じようなことを話されます。

そうなるとどっちが悪いとも言えなくなるし、どちらにも共感するのは少々難しくなってきます。そこで、私は善悪では語るのはやめましょうと言うし、私自身、善悪を言い募ることはしません。そうすることで、矛盾する双方に共感することも難しくはなくなります。

そんな私がクライアントにお願いするのは、相手のことではなくて、自分のことを話してくださいということ。自分を主語にして、自分の考えや行動だけでなく、自分の感情も語ってくださいと。

そうやってカウンセリングやグループワークで自分語りの対話を重ねることで、クライアント自身が自分の思い込みやこだわり、トラウマや抑圧した感情などに気づくことも可能です。

さらに、自己概念や考え方や感じ方も変わっていき、自己肯定感も高まっていきます。本人が変わることで相手も変わることも少なくないし、相手が変わらないにしても関係は変わります。

とはいえ、みんながみんな変わりうるわけではなく、感情に蓋したまま、自分と向き合うこともせず、私の支援を拒否する人は変わることはありません。

そんな人を見て私が不思議に思うのは、なんでこの人結婚したんだろうとか、なんでこの人離婚しないんだろうとか。結婚に向いてない人たちが結婚していることが不思議なのです。本人たちも辛い、苦しいと言ってるのに。

おそらく、結婚するときは、何も考えずに勢いとか、恋愛妄想で結婚してしまうのでしょう。私もそうでしたから(笑)

けれど、私は結婚初日、タブルポケット、家事折半の約束をして、連れ合いを扶養することを拒否しました。ここが、世間の男たちと違うことでした。

私は不安障害やアルコール依存を抱えていたから、連れ合いを養うとか、仕事をし続けるということができない人だと自覚していましたから。

で、そんな私の提案に特に異論を述べるでもなく、ごく普通に了解してくれた連れ合いなので、私も夫婦間葛藤という意味では、大きな問題もなく一緒に暮らすことができました。

こんな私からみると・・・夫婦の問題を抱えた人たちの多くは、結婚しちゃだめだよーと言いたくなる人がほとんど。

異質の他者と対話し、相互理解、相互信頼を深めるには、対人スキルもコミュニケーションスキルも必要・・なのにそんな力もないし、自己肯定感も低いし・・・視野も狭く、依存的でもプライドだけは高い・・・そんな人がいい家族を作るのはとても難しい・・・。

家族が壊れるのは、相手のせいではなく、お互いの力不足、対話不足、価値観のずれ、などであって、相手を責めても何も解決しません。

ということなんだけれど、そんな考えに基づいて支援する人は、私以外誰もいないんよねえ。

そうそう、その辺り、世界的にもそんなもんだろうともうのは、十数年まえのアメリカでも、三年前のNZでも、これはすごい・・なんて支援はなさそうだったし・・・。性別年齢、加害被害を問わず、複合的な修復的支援を行っているのは世界でも私だけじゃないかな・・

明日のイギリス行きで、その辺りの様子を確認できたらいいかな。九月十日に帰国の予定だけれど・・・その間は、連絡は難しいかも。とはいえ、ネット環境は変わらず使えると思うので、連絡はメールでお願いします。