日本家族再生センター

お疲れさまー・・・目黒セッション

昨夜東京を出た夜バス、今朝八時前に雨の京都に到着。息子のおべんと作りには間に合わず、事務所のゴミ出しはぎりぎりセーフでした。

昨日の目黒セッション、愛着障害についてのミニ講座でスタート。子供の健やかな成長には、周囲の大人たちの受容的な関わりが大切で、子供が安心や安全を感じうる保護者との深いつながりを持つことが不可欠ということ。いわゆる無条件の受容や共感。

そんな愛着を感じる関係を持たないで育つ子供たちは、いつも心に不安や恐怖を感じていて、あるがままの自分でいいとは思えず、自分の感情を素直に表現できないとか、自分も他者も信頼できないとか・・・対人関係上の困難を抱えてしまいます。

残念ながら、現代の家族や社会の有り様は、多かれすくなかれ誰しもこの困難を抱えざるをえない生育環境であって、自己肯定感は育ちにくいようです。虐待やDV・モラハラも、個人のパーソナリティーの問題というより、その背後にある大きな社会病理が問題の本質であって、そちらにフォーカスするセラピーが必要です。

単に問題を外在化するだけではなく、社会化することで、より回復が早く確かなものになるというのが、メンズカウンセリングの考え方です。

また、愛着の問題は子供の成長や発達に関して語られるけれど、実は年齢にかかわらず困難を抱えた当事者の回復には同じことが言えると私は考えます。子供の健やかな生育には「安全基地」たる養育者が必要なように、加害被害もふくめ様々な困難を抱えた当事者の回復にも同様の場は必要で、私の言うところの「サンクチュアリー」あるいは、いつも心寄せられる実家のような「帰れる所」が必要です。

けれど、この理論での援助実践は実現するのがとても難しいのが現実です。問題は差別権力社会にあるということで、社会の価値観やシステムを否定することになるからです。また、加害者とされる人たちにこそ愛を、ということになるからです。

すでにある、親鸞の「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」という概念に通じることになりますし、またキリストの言う「罪人よ来れ、汝は救われる」ということにも通じます。が、それらは宗教上の理念であって、社会全体の価値観とは異なるとして、世間は理解しています。

それが宗教ではなく、一般社会で受け入れられるには、ハードルは高いようです。ましてや、アカデミズムの権威、権力から外れた支援者が当事者の主張こそ是とするのですから、社会に受け入れられるのはとても難しい。これが現実。

けれど、メンズセラピーによって回復する多くの当事者の存在は何よりの権威で、私も確信を持ってメンズカウンセリングを提唱しています。

そんなこんなのミニ講座の後は、ワーク「私の輝いた日」を。お昼のカウンセリングの後は、ワーク「感情の花」で、それぞれの心にある感情がどういう状況やら人とリンクしているか、自己分析していただきました。

そんなワークの後は、女ワーク・男ワークと二つに分かれて性別クローズドのセッションを。さらにそのあとは個別のカウンセリングを何件かこなしたあと、会場を出て、残ったみなさんは焼肉屋さんで、目黒グルメナイトを、私は銀座にでて、カウンセリングを。結局全て終わって、夜バスに乗ったのは日替わりの時刻・・よく頑張りました、よく楽しみましたよ、自分。そして、参加者の皆さんもね。ありがとう。お疲れさまでした。

次回は10/21(日)日本橋SBLで開催の予定ですが、今の所予定で確定ではありません。確定すればホームページにアップしますのでご確認ください。