日本家族再生センター

悪いことしたら刑務所だ・・・で解決するわけねーよ

今日の朝日の朝刊です。

悪いことをしたら捕まって刑務所に入れられるよ・・と、子供の悪い行いを戒める大人は多いのかもしれません。けれど、刑務所に入れられるとなぜ困るのでしょう。確かに禁固と懲役と、刑務所の中でもいろいろあるでしょうけれど、何れにしても、自由が無いということ。身体の自由が奪われることが最大の不利益でしょう。逆に言えば、刑務所に入りたく無い多くの人は奪われたくない自由を持っている人たち、と言えます。

けれど、刑務所の外であっても、経済的、身体的、心理的、社会的に、自由を奪われている人は刑務所の中も外も変わらない、ということになりかねません。

新聞記事で書かれている方は、まともに生活する能力を奪われているから、社会に適応できず、むしろ刑務所の生活に適応した人と言えるかもしれません。彼にとっては塀の外より中のほうが生活が保障されている分安心、安全ということ。

こんな人に再犯をやめろと言っても全く無意味なのと同じように、罰則がこわくない、という人にとって、加罰で犯罪を抑止することは不可能。なのに世間はこの十年程でどんどん厳罰化が進んでいるけれど、厳罰化で犯罪抑止に寄与しているとは思えません。

なのになぜ厳罰化するんでしょうねえ。これは私の仮説ですが、厳罰化によって世間の報復感情を昇華しようとしているのでは無いかと。悪人を作り出してその悪人を処罰する、その際の快感で、世間の本当の悪人から目をそらす・・。

厳罰化するのは立法府の政治家です。彼らは官僚を使って自らの利権・私服を肥やします。その政官の馴れ合いを国民に知られたく無いから、彼らに不都合な情報を隠蔽し、不倫だの、犯罪だの個別の情報を流して、国民の心を操作するのでしょう。

ほんとバカバカしい話。けれど、ほんとにDVや虐待などはもちろん様々な犯罪についても、悪いからやめろでは、本質的な解決にはなりません。犯罪の背景にある社会病理や犯行に至る認知や情動に対する理解と対策が何より大切。

けれど、病理社会でそれなりの地位や権力を持ってる人って、病理社会そのものを否定するわけにはいかないから、結局犯罪者の個人的な問題としてしか関わらないんよね。

要するに法律をつくる政治家をまともな政治家に育てない限り、様々な問題は解決しないってことですよね。国民がバカな安倍自民党をのうのうとのさばらせているようでは、いつまでたっても社会は変わらないし、当事者になって初めて、そのバカバカしさに気がつくんよね。

今日も連絡いただいた加害女性、いくら考えても努力しても脱暴力に至らず、自らの暴力性に悩み苦しんでおられました。その方に私が伝えたのは、「大丈夫、暴力に至る理由も暴力から抜ける方法も私は知ってるから」ということ。暴力は良く無いこと、やめなくてはいけないことを一番考えてるのはその方自身だもの、私がそれを言う必要はさらさらありません。それを言う人は自己満足で言ってるだけなのかもしれませんね。