日本家族再生センター

女も男のワークに・・

 

昨夜は「男の脱暴力グループワーク」でした。初参加、数年ぶりの参加の男性、女性一人を含め全員で八名の集まりとなりました。

読者の皆様には、男のグループワークと言ってるのに、女性がいるのは何故 ? ってことかもしれませんね。

大阪では「女と男のワーク」としていますし、日本橋では男女を言わずにグループワークとしていますので、男女が集まって当然ですが、京都では、男のワークとか女のワークとかのタイトルのまま開催しています。

異性がいると、自由に語れないということもあり、男だけ、あるいは女だけという場もそれなりに意味はあるのですが、コミュニケーションスキルや対人スキルをアップするには、異性との対話も不可欠です。

そういった意味で、男のワークに女性当事者が参加するのもOKにしてるし、また女のワークに男性が参加することもOKにしています。が、基本男のワークでは、男性が多数、女のワークでは女性が多数、という状況は維持しています。

昨夜も、女性当事者と男性当事者の対話から、それまで不可解だったそれぞれのパートナーの言動の意味や気持ちがやっとわかった、と納得してくださいました。

違う夫婦なのに、同じような言動で同じような問題が起こっていることがわかり、そのトラブルが個人的なものてはなく構造的な問題であるということにも思い至ります。そうすると、自身やパートナーの言動についても俯瞰することができるようになり、ネガティブな思いから解放され、何やらすっきりするようです。

その男性、二年前に意味不明だった妻のお便りをふと見つけて読み返すと、当時は理解できなかった妻の言葉がするすると理解できて、とてもすっきりできたり、感謝の念が湧いてきたりと・・ワークやカウンセリングで、自身が成長したのを実感できたとお話しくださいました。

男だけ、あるいは女だけで、異性の悪口を言ってるだけでは、当面のガス抜き、居場所づくりには寄与できても、その人の対人スキルやコミュニケーションスキルのアップには繋がりにくいし、下手すると、異性に対する不信感や憎悪がより強化されて、本当の回復が難しくなってしまいかねません。

そんなこんなで男ワークに女が参加するのも悪くないねってことだけれど、性別で加害被害を特定し、善悪でジャッジする傾向のある援助者にはそんな場でダイナミズムを引き出し、回復の力にするのは難しいよね。ちなみに昨夜の参加女性、夫婦間暴力の加害者との自己認識もおありで自己洞察の進んだ方、こんな方を行政の支援ではフォローできないんよね。