日本家族再生センター

子供達に自由を・・・癒しと成長のために

一昨夜のグルメナイトには、離婚や別居で子供に会えない父親、母親、も参加してるし、離婚で片方の親とは別れて暮らしている子供たちもたくさん参加してくれました。

大人も子供も参加者はみんな、家族問題の困難の渦中にあるかそれを乗り越えてきた人たち。なかなか世間で語れない、理解されない家族の傷つきを体験しています。

大人達はDVや虐待、恋愛やセックスなど、家族をめぐる問題を多少の酔いに任せて自由に語ります。いわゆる加害者も被害者も語り合うことで、実は加害被害の関係は複雑で、人は何に傷つくか何で癒されるか、簡単には言えないし、加害被害のラベリングも無意味で無駄ということもわかります。

そんな大人達の語り合いの傍で、子供達ははばかることなくゲームを楽しんでいます。一見、この雰囲気は教育的ではないし、非常識、常識的にはありえない状況。無軌道で破廉恥と言えなくもありません。

けれど、この場にあるのは、力で誰かが誰かを支配したり傷つけたりしない、誰かの価値観を誰かに押し付けるということをしないという世間にはない、大原則でしょうか。

そんな中で子供達はそれぞれの個性に任せてそれぞれの関係づくりをしていくことを学びます。いわゆる自己決定自己責任の原則です。そしてなにより多くの大人達があるがままの自分を尊重し大切にしてくれるという体験です。

家族間葛藤の渦中では理解し得なかった大人達の都合も、自分の尊厳も、グルナイの場での体験で理解を深め、深い自己信頼も育ちます。もちろん、半年、一年・・と、時間はかかりますが、その成長の様子を見守らせていただく私にも、それは育てる喜びでもあり、セラピストとしての自負でもあります。

けれど、この現実はなかなか世間の価値観の中で生きてる人たちには理解することもできないだろうし、セラピーの仕組みとして実践するのも困難でしょう。なぜなら、常識的な世間では、家族役割や知識や権力によるパワーコントロールが是とされる人間関係しかないのだから。

遊んで遊んで・・徹夜の後、そのまま眠りに落ちてしまった子供達。