日本家族再生センター

女性のためにもメンズカウンセリング・・

「メンズカウンセリング」という言葉だと、どうしても男性のためのカウンセリングと取られやすい。実祭ウイメンズカウンセリングは女性の女性による女性のためのカウンセリングだから、それと対関係にある言葉のように取られてしまうのも当たり前といえば当たり前。

けれど、ただ「カウンセリング」というのでは、なんも伝えられないし「ジェンダーカウンセリング」というのではますますなんのことやら?になってしまいます。というわけで、「メンズカウンセリング」でいっかー、と判断しています。これは「男性論に基づくカウンセリング」という意味であって、「男性の男性による男性のためのカウンセリング」ではありません。

先日も、最近は女性の来談が増えていると書いたけれど、先月の来談者のうち延数でいうと、女性36件 カップル 3 件 男性18件 合計57 件になりました。この件数は月当たりでは過去最高の件数だけれど、女性の来談が男性の倍ほどになってて、女性の来談が増えていることがわかります。

行政による無料の女性相談が全国にあるし女性のセラピストによるカウンセリングも全国で行われているだろうけれど、その方達による支援が適切であり有効であるなら、わざわざ加害者支援をしている私のところにこなくてもいいのだけれど、その方達の支援では納得できない女性たちが、ネットでつながってくるケースが増えています。

そんな女性来談者は、その多くが、いろいろ調べて行政の女性支援では意味がなさそうとと判断してたり、実際に女性相談に行ったり、シェルターに入ったりしたけれど、解決しなかったとか、納得できなかったなど、その体験や思いを語られます。

具体的には、傷ついた被害者としての役割を押し付けられる不愉快さを感じてたり、夫婦間にせよ親子間にせよ、自身の加害者性や暴力性について、悩み改善したいと考えておられる方たちに対して、女性支援は女性=被害者=自分では何もできない弱者、との前提でしか対応しないので、納得もさせられないし、脱暴力支援することもできません。

そんな傾向が最近は強くなっているのか、ワークでもカウンセリングでも、自身の加害者性、暴力性を主訴とする女性のクライアントがここ数年で増えてきたのも事実です。

こんな現状に対して、メンズカウンセリングでは加害・被害を性別で特定しないし、社会の性差別に対する対応と個々人の関係性における権力関係に対する対応を区別して考えます。支援におけるマクロとミクロの分離です。この辺りはフェミニストカウンセリングとは決定的に違うようです。

ということで、その女性支援に関するメンズカウンセリングの援助論やら援助実践について、今度の日曜のメンズカウンセリング講座で語り合い、学び合えたらと思います。

5月7日 ひと・まち交流館京都にて、9:30 から 20:00頃 までの講座開催となります。メンズカウンセリング協会会員だけではなく、男性・女性、当事者、援助者、どんな方も参加可能です。興味のある方はお気軽にお問い合わせ、ご参加下さい。参加費は非会員は5000円になります。遠方の方、お宿でお困りであれば、それも合わせてご相談ください。