日本家族再生センター

女たちの悩み・・・メンズカウンセリングで聴く

この直近の一月のカウンセリングデータを見ると、女性29人、男性12人、カップル5組と成っています。男女比は1:2 となっています。もともと男性支援から出発した私の支援ですが、14年前に男女共に支援できる家族再生センターを立ち上げて以来、ほぼ45% が女性で55%が男性というクライアントの男女比です。けれど、この数年徐々に女性の比率が上がっているように思います。

私の行う支援は「メンズカウンセリング」と称して行っていますが、これは男性論に基づいたカウンセリングを意味するわけで、男のためのカウンセリングではありません。この辺り、女の女による女のためのフェミニストカウンセリングあるいはウィメンズカウンセリングとは随分概念が異なります。

フェミニストカウンセリングはアカデミズムや行政のシステムにがっちりと組み込まれ、行政予算に支えられ全国で展開されています。そこでは女性相談員が女性クライアントに、男性からの支配から解放されることで問題が解決するとの価値観に基づいてカウンセリング(?)や支援を行います。もちろん男性は基本、支援の対象にはなりません。

こういう状況ですから、行政の支援に預かれない男性が私の支援を求めるというのは当然だけれど、無料の行政の支援がありながら、私の支援を求めてくる女性がいて、最近は女性の来談が増えているという現象はどう理解すればいいのでしょう。

実は簡単な話、女性支援が全ての女性のニーズを満たすものではないということだし、女性支援の質やらキャパが低下してる、あるいは状況の変化に対応できていないということでしょう。

先日もかなり大きな問題を抱えておられる女性から支援を求める電話をいただきました。確かにこんなに大きな問題を抱えている人を行政は支援しないし、医療も患者にはしても支援としては不十分と言えるでしょう。

というわけでどこにも行き先がなくて私のところにつながってこられました。私のところでどれだけの支援ができるか未知数だけれど、とりあえず、お聴きすることはできることと思うと対応させていただきました。

DVであれ虐待であれ、本当に支援を必要とする重篤なケースや離婚をしたくないとか夫婦関係を良好にしたいとか、自分の暴力性をなんとかしたいとか、そんな女性にはDV法もDV支援もあまり役に立たず、支援する方も敬遠しがち。そんな対応をされた女性たちが私のところに来られます。

フェミニストにはDV加害男性の支援をしている私は危険との流言もあるようですが(笑)そんな私がフェミニストの支援者に相手にされなかった女性の支援を行ってるって・・・世の中面白いですねー・・・

女性の加害性や依存性、病理性など、フェミニズムでは想定しない(でも当たり前のことだけれど)女の苦悩について、男の加害性やパワー依存などから出発したメンズカウンセリングが有効というのも、ある意味当然の帰結なんでしょうねぇ。

このあたり、女性の回復にも寄与できるメンズカウンセリングの支援について説明するテキストを作りたいですね。来年あたり、DVはなおる(続)として出そうかな。

 

 

一昨日、耐寒登山から事務所に帰着してはじめに口にしたのがお味噌汁と手作りブルーチーズのオープンサンドとココアでした。