日本家族再生センター

妄想が世界を作る・・・妄想自己紹介

昨夜は男ワーク、新しく参加された男性と女性それぞれ一名の参加もあって十人のワークとなりました。

12回セッションの第一日目という事もあって、自己紹介がてらのワークを行いました。せっかくなので、リアルな自分を語るというより心の中の自分を語ってもらう事としましたが、そのためのワークが「妄想自己紹介」。

参加者はふたり向かい合って、相手に自己紹介するわけですが、架空の自分を自己紹介し合うというもの。それを相手を変えて何人かとやっていただきました。

自己概念としての現実の自分はいろんなしがらみに縛られているけれど、妄想の中では自由に自分を作る事が出来ます。その架空の自分の体験や思いを語るうちに、今まで蓋の中にしまいこんでた自分が出てきます。いわゆる無意識部分の自分です。

その語りの中から今まで知らなかった自分を理解する事も可能になり、思考の多様性や行動の選択肢の多さなどにも気づきが得られます。

こういった作業はバーチャルなゲーム世界ではすでに行われている事だけれど、ゲームはゲーム会社の利益のために運営されているので必ずしもプレイヤーの幸福のためにあるものでもありません。

その点ワークでその作業を行えばファシリがちゃんと機能しているかぎり、場の安全の中参加者の気づきや成長癒しや回復に寄与できるようです。実際参加者も語ってるうちに少しずつハイになっていくのか、声も明るく笑も絶えなくなりました。

私? 私は妄想と現実の間を生きている私を語らせていただきました。妄想と切り捨てる事もできるし、心の真実として理解する事もできる、そんな紛らわしい自己紹介をさせていただきましたが、それを語る私も楽しくて・・聞いてくださった方もけっこう面白く聞いてくれたように思います。

人は考える事、状況を言葉で意味づけて世界を構築していくけれど、自己嫌悪、嫉妬妄想、被害妄想などの病的な思考回路から抜け出すには、他者とのポジティブな回路を構築しその回路を働かす時間と仲間が不可欠。

私は、そんな仲間と時間には恵まれているので、豊かで楽しい妄想満載の毎日です。その妄想が今の私の日常を作っていると言えなくもないかな・・(笑)