日本家族再生センター

正しい人生、正しい家族って  なんだ?

昨日はバタバタした一日、カウンセリングが三件、ビジテーションサポートが一件。ことの軽重はあるけれど、いずれも家族崩壊の痛みを伴うお話ばかり。

確かに、法律や制度の問題もあるし腐った司法や行政の問題もある。けれど、それらを責めたところで問題が解決するわけでもないし、そもそもその問題を理解し解決する力が国民にない。

そしてあっちでもこっちでも解決しないまま、傷つき痛む心を私に語る当事者の方たち。その状況を変える力は当然私にはないけれど、痛む心に寄り添うだけでなく、なぜ痛むのか心の奥底に光を照らしてみる私。

自分にとって家族とは何か、なぜ家族を失って心痛むのか・・自分の存在の意味、などなど・・

それは当事者にとってとても辛い作業でもあります。誰かが悪い、あるいは自分が悪い、と決めつけて責めていれば考える必要はないのだから。しんどい中しんどい根本原因を覗き込めって言うのだから、私もひどい人だ(笑)

けれど、その全てを手放すというしんどい作業の中から、生まれてこのかた刷り込んできた思い込みや囚われから解放され、ほんとの自分を見出すことが可能となります。

自分の奥底から湧いてくる自分のあるがままを受け入れ、新しい自己概念で自分を再構築できたら、過去の囚われからも解放され、新しい人生、新しい家族を再構築できるかもしれません。こんな素敵なことはないかも・・けれど、それは簡単ではないし・・全てを失う不安や恐怖と向き合わなくてはなりませんからね。

現代を生きる私たちが囚われている家族や人生に対する思い込みが、私たちを苦しめてしまうという現実の中で、正しい人生、あるべき家族という囚われを手放した時、ほんとの人生、心地よい家族が手に入るというパラドックス・・・ほんとに世界は不思議で量子的。