このところのワークで、あなたを縛るものは何? というワークをやったけれど、かなりの方がお金がないので困ってる・・という返事をされてました。
生活するのに必要なお金が足りないとのこと・・あるいは、お金がなくなることの不安・・だってお金がないと、家賃も光熱費も、食費も払えなくなるからね・・・
確かに、それはそうだけれど・・・私の実感とはかなり異なります。私は何十年もまともに仕事(賃労働)してないので、収入はほとんどありません。いまはわずかな(3万円)年金と、息子からの食材費としての2万円だけ。年金もその半分ほどが医療費で消えていきます。カウンセリングなどのセンターの利用料は諸経費に使われていて、私はボランティアで動いてます。ほとんど無収入。
けれど、結婚当初から、連れ合いを養わないダブルポケットにしてたし、今は家のローンもないし、センターや転生庵の借金はほぼ返済のめどは立ってるし。車も乗らないし、たいした旅行もしないし、衣類は古着でいいし・・お金で困ったことはありません。お金がなくてもなんとかなると思ってるし、お金は必要な分はついてくる、と考えてるし、じっさいそうなったしね。
私の選択は、働いて金を稼ぐより、働かないで自由を得ることでした。働いたのは十年だけ。あとはまともな仕事はせずに、好きな料理教室をしたり、レストランでバイトしたりで、わずかな金を稼いで、自分のやりたいことをして過ごしてきました。今もね。
だから、お金がなくなることに対する不安はありません。お金が足りないと思ったこともありません。お金がなくても、幸せになる生活力とか、経済に依存しない確たるアイディンティティーがあるからね。
物を所有すること、他者に優越することがアイディンティティーになってる人なら、そのためにいかに稼ぐかというのはとても大切なことになるけれど、自分の「存在」に対する自負や、他者との多様な関わりがあり、金に頼らない生活力があれば、金がなくても何ら不幸にもならないし、不安にもならないでしょう。
でも、そんな人間が増えると、金を動かすことで、人を支配してる人は、搾取できなくなるので、そんな人間が増えないように・・・あれこれ知恵を絞ってます。ほんとの豊かさに気がつかないよう、あれこれファンタジーを植え付けます。豊かな暮らし、幸せな家族・・お金があればできますよ・・とね。
でもね、ほんとの豊かさ・・幸せって・・そんなもんじゃないんよね・・先日ネットでひらった、前戦のウクライナ兵士の言葉・・癌のステージ4の私にはよくわかる。
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ウクライナの一人の兵士が戦場で残した言葉
眠れない日が三・四日続いた。一日に一・二時間寝られればいい方だった。そして今日初めての食事で、ポケットの中からこれを見つけた時本当に運が良かったと感じた。今日仲間を何人か失って敵も倒したけどその中で一生忘れられない感情が溢れた。体も心も限界だった。こんなにもこんなにも感謝しながらこのバーを食べる日が来るなんて、でも同時に気づいた。人生は驚くほど大切なものだって。本当だよ間違いなく真実だ。もしここで生き延びたらこれからの人生はもっと尊くなる。なぜなら確信しているから。人生は本当に素晴らしい贈り物だから。
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自宅の酔芙蓉・・朝は白く・・ ネオの散歩道、なごりのにいにいゼミが