多くの親は子供が学校に行かなくなったら、途端に不安になるらしい。成績が悪くってもね。これって、学校に行かなくなれば、社会に適応できなくなる、まともな仕事につけなくなる、などなど考えて不安になるんだろね。これって親の不安ですよねぇ。
で、子供にあれこれお稽古や塾に通わせる・・・夜の八時九時に小中学生が塾から帰るなんて、子供の自由を奪う虐待としか思えない私。というのは、そんな子供の成れの果てをいろいろ見てるからねぇ私は。
そう、親の敷いたレール上をひたすら走り続けて、それなりのコースに乗ったものの、社会に出て自己決定を求められたり、多様な選択肢を提示されたり、自分の知らない現実を突きつけられた時、学校で学んだ思考回路では対応できなくて、たちまち自信を失ったり、トラブルを起こしたり、結局対人関係も維持できなくなるし、時には病理化したり、引きこもりになったり。
親にすれば、あれだけ頑張って優秀な成績を維持してたのにどうしてうまく行かないの?と会社のせいにしたり、人のせいにしたり・・・・結極、問題が起こった時に自分の教育が間違ってたと気づくのだろうけれど、もう手遅れ・・子供も親もどうしたらいいかわからない。
そう、自由に遊ぶ時間、空間、仲間、を奪われた子供は思考回路が子供のままで、多様で柔軟な思考も、創造的な発想もできません。視野が狭く、自分の価値観に固執し、自己肯定感、自己効力感も低く、会社勤めしても、恋愛しても、結婚しても、結局うまくいきません。
で、そんな方が私のところにやってくるんだけれど、私は原因もわかっているから、その方の心の育ち直しをして、幸せになってもらうというわけ。そう、カウンセリングやグループワーク、グルメナイトなどを体験してもらいつつね。
初めは死にかかった様子でやってくる当事者の方達も、そんなセラピーを続けていくうちに、言葉も表情も変わって、素敵な人に育っていくからあら不思議・・そう、当事者が育っていく姿を見るのはセラピストとしては、最大の喜び・・この喜びはお金では買えません。だから私も、ボランティアでもやり続けて来れたし、やめたいとも思いません。そう、面白くってね。