日本家族再生センター

私の体験    なみ

離婚する2年前より、妻から長時間絡まれる様になりました。お互いに身体的暴力は無かったです。妻は常に不安で、それ以前は私以外の他者へ怒りを向けていましたが、ある事がきっかけとなり私に向くようになりました。それまでは他人事に聞き流していた私でしたが、自分に向けられると、いよいよ傷付くようになり反応するようになって耐えられなくなっていきました。

朝起きてすぐ、仕事から帰った深夜早朝、休みの日に出掛けた先、車中でも頻繁に起きるようになりました。元々、自己肯定感が低く自己決定出来ない私は、「自分が悪いのだ」と、どんどん追い詰められていきます。同時に、もしかしてこれはDVされてるのかも?と気付き始めました。やがて仕事に行く意欲も無くなり度々欠勤するようにもなり、そんな時、何とかしなくては、と危機感を持って市役所の相談窓口や法律相談を訪ねましたが、コロナ禍で窓口は閉鎖中でした。そして落胆の中、本屋で何か情報はないか?と調べたらDVに関する本が数冊あり読んでみると、『役所へ相談!警察へ行こう!!精神科へ相談だ!!!シェルターへ入ろう!!!!』と現実的では無さそう(対症療法で一時的なもの)と感じるものばかりでしたが、【DVはなおる】を読むと現実的で興味深い内容でした。ここに繋がりたい、と決めてカウンセリングを受けてみました。

スカイプでの会話で味沢さんと初対面。最初の印象は「湯上がりなのか?お疲れなのか?本の写真と随分見た感じが違う…」でした。でも、あの脱力感が心地良かったです。仮に『絶対良くなりますよ』みたいに圧の強い方だったら、こちらももっと緊張していたと思います。

最初のカウンセリングでは特に具体的に何かを話したり決めたりした訳では無いですが、ひと言「大変だったね。お疲れ様」と言われて、問題の渦中にいながらも、とても癒やされました。

その後、妻もこの本を見てみたいと言い、恐る恐る渡しました。妻も内容に感じ入ったようで、カップルカウンセリングも数回受けましたが、その後妻は(何か信じられるものではなかったのか?)来なくなりました。それから私は東京ワークに参加するようになりました。

ワークに参加して1年ほどで別居のち私からの希望で離婚しました。

その後

実は、ワークは離婚という本懐を遂げたら卒業、と思い込んでいましたが(【DVはなおる】にも離婚が解決ではないと書かれていたのに)、今度は今まで以上に自分の問題と向き合うようになり、育ち直しのため2年間続けています。自分の弱さ、ずるさ、内在するDV気質、こういった負の部分を認める事で回復が始まるのだと感じています。

ワークを通して自分の中にあるDV気質に気付けました。実は被害者も加害者も無くて互いに問題を抱えているのだと、本に書かれている事、更に理解を深めました。

ワークは私にとって居場所でもあり、今後も永く続いてほしいので参加し続けようと思います。