日本家族再生センター

どうする・・・嫉妬妄想・・・見捨てられ不安

夫婦間葛藤の原因になりやすいのが見捨てられ不安やら、嫉妬妄想やら・・。これは相手の問題ではなくて、妄想する本人の問題だけれど、本人にしてみれば自分の問題とは思えず、相手の問題としか思えず、相手をなんとかすることで安心したいと思っています。

けれど、ほんとは自分の問題なので、相手がどうあれ、不安や妄想は次々湧いて来て終わることはありません。果てしない底なし沼にはまったみたいに抜け出るのはとても難しい。本人だけではなくて、不安や妄想の相手も巻き込んでの底なし沼への沈没です。

なぜこんな心理になるのか・・おそらく生育の中で辛い体験やら不安な体験を繰り返し、何かにしがみつくことで不安から逃れてやり過ごして生き延びて来た・・そんな体験が現在の嫉妬妄想やら見捨てられ不安になっているのだろうと、私は推測しています。この辺りの研究ってだれかやってるかもしれないけれど・・知ってる人がいたら教えてくださいねー。

私はラッキーにも、受容的な両親に育てられたので、そんな不安は抱え込まずにはすんだけれど、実存不安という厄介なものを思春期以降抱え込むことになりました。なので、自分の存在に対する不安は感じても、他者から見捨てられることに対する不安はほとんど感じることはありませんし、嫉妬妄想もおこりません。

そんな私には他者の承認とか評価もさほど意味あるものでもなく、自分が自分に満足できていればいいだけのこと。だから、認められたいから頑張るとかもないし、負けて悔しいとかもありません。ゴーインにマイウェイです。

とはいえ、多くの人にしてみれば、役割意識やら恋愛妄想で相互に縛り合うことで安心を得ているから、相手が自由に生きることには嫉妬もするし、捨てられることに対する不安も出てくるのも当然といえば当然・・・

そんな困難に陥った時、一人でもがいても、相手にしがみついても結局救われることはとても難しい・・・夫婦間に限らずストーカーと言われる人たちもまたしかり。

やばい・・と思った時に「相手をなんとかしよう」でははなくて、自分をなんとかしようと考え、まずは相談です。相談相手は、医者でも弁護士でもなく、不安や嫉妬について冷静に話を聞いてくれて、かつ不安を取り除くための心理的な作業を共にしてくれるカウンセラーが最善です。問題は本人の不安を起こす情動ですからねぇ。

今日のカウンセリングは三件で、うち女性が二名、男性一名・・・いずれも夫婦間葛藤が主訴です。今月も五十件ほどのカウンセリング件数になりそうですが、不安妄想や嫉妬妄想が絡むケースも少なくありません。

確かに受け入れられない現実の前で、ネガティブな感情に囚われるのは当然ですが、それが自分の問題と考えることができたら、その気持ちをなんとかするためにあれこれ対策を考えることも可能です。そうすれば、事態の悪化を防ぎ、沼底にさらに沈むことは防げます。

というわけで、昨夜の女と男のグループワークのお題は「レスキューツール」でした。困難に陥った自分をなんとか救い出すため、あるいは状況悪化を防ぐための方法はどんなものがあるか・・出し合ってみよう・・というワークです。

十数人の男女がそれぞれの「レスキューツール」について語り合いました。いつもなら結構面白おかしく話は進むけれど、昨夜はなぜか、真剣に話してる人が多かったかな・・(笑)