日本家族再生センター

なんで?・・・は無駄なんよねえ

カップルカウンセリングの時に限らず、人が不安や困難に直面した時に「なんで○○は、××なん? 」というフレーズをよく耳にします。

けれど、その言葉に対して、相手側は真摯に答えようとしてるけれど、ますます、不信と誤解が広がっていく場合もすくなくありません。

一般論としては、男は理屈で考え、女は感情で判断する・・といわれますし、私を主語にして語る文化でもないし、結局男は理屈(論理的整合性)で結論をだし、その理屈を家族に押し付けます。悪意はないし、マジで家族のために思ってのことであることがほとんど・・・

で、いきなり「なんでお前は・・・」となるわけだけれど・・・言われた方にすればその答えを考えて、あれこれ言い返すけれど、そもそも判断の基準・・・価値観が違うのだから、何を言っても正解にはならず、沈黙すれば無視するな・・となってしまいます。

私はそんなクライアントに「なんでおまえ(あなた)は」ではなく「なんでおれは(私は)」と、質問を相手にするのではなく、自分に問いかけよ・・と助言します。

もめた相手を変えるのはそもそも無理、相手は変えられない、とした時に自分を変えるのはさほど難しくないし、自分の自己決定として自分を変えるのだから、自分に都合よく自分を変えることも可能です。

たとえば・・・なんでお前は晩飯作らないんだ・・・とした場合・・・なんで晩飯がないと俺は腹立てるんだろ・・・晩飯は相手が作るべきだと考えてるからか・・・じゃあこの考えを変えて・・自分が晩飯を作ればいいんだ・・・よっしゃ今晩は俺が晩飯作ったるわ、待っとけや・・・という言葉になれば、誰も困らないし腹立てる必要もないしねぇ。

そもそも、与えられたマニュアルに従って動くこと、自分で考えるのではなく、指示に従うこと、そうでないとペナルテイーや不利益を被る・・などなど、洗脳されて育ってるからね多くの日本人。

だからもう家庭も会社も、社会も・・どうにもならなくなって沈没中・・・これからは仕事も家族もマニュアルではなく、対話と相互理解、多様で柔軟な思考になったもんが幸せになる、そんな時代です。

なんで・・・は相手ではなく、自分に向けようねー。相手は変えられないんだから。今日も何人かのしんどい人のお話を聞いたけれど・・答えを相手に求めているうちは解決しないよねー。自分の中にしか答えはないしね。