昨日も何件か急なカウンセリング依頼を受けました。切羽詰まっての相談ということです。確かに、お聞きするに、状況は厳しいし、状況をなんとかしたいという思いもよくわかります。
けれど、状況を変えるのは簡単ではないし、私の仕事でもありません。私が行うのは、なぜそれが問題なのか、どうすればその問題を終わらせれるのか、本人の考えや感情に働きかけること。
往々にして、人は自分の体験に基づいた価値観で状況を理解し、自分なりに意味付けます。けれど、そんな自分の価値観で理解不能な状況に直面した時、大抵は自分の問題とは理解できず、状況・・・例えば相手とか、お金とか、健康とかの問題と意味付け、状況を都合よくコントロールしようとします。体罰したり、モラハラしたり、無視や恫喝どなど・・・。けれど、自分の問題には気づいてませんから、ますますこじれるばかり。
そんな方が幸い、私に繋がってくれれば、そんな状況の問題とはせずに、本人の問題と気づいてもらうべく、あれこれ対話を進めていきます。考え方のクセというか、思い込みやらこだわり・・いわゆる認知というやつ。なんどかカウンセリングを重ねていくうちに状況の問題ではなく、自分の問題と理解し、自分の考え方や感じ方を変えることができたらしめたもの、状況は変わらなくても、やがて新しい選択肢を見つけ出してくださいます。いつの間にやら、問題が問題ではなくなっていくから、また不思議。結局、不安も嫉妬も自己嫌悪も、自分の意識や価値観の問題でしかありません。
で、自分が変われば、世界が変わる・・・面白いほどにね。昨日の彼、今日は会社で何があっても、きっと迷わずブレず、悩まずにいてくれる・・・だろうことを期待する私。