日本家族再生センター

「怒り」を理解し、受け入れる・・・アンガーマネジメント

昨夜の大阪ワーク、なんだかんだと十名ほどの集まりになりました。お題はP・パルマーの「怒ろう」の読み合わせ。

怒りをよくない感情として抑圧するのではなく、怒りがなぜあるのか、その原因や状況を理解し、それにふさわしい対応を考えることで、怒りが暴力的な行動になることを防ぐこともできるし、状況や関係をより良いものに変えることもできます。この作業はいわゆるアンガーマネジメントであり、その行動を普及啓発する団体も発展している様です。

とはいえ、アンガーマネジメントにも限界があり、怒りの発生する情動部分・・・すなわち生育の中で体験したトラウマティックな体験記憶とそれに由来する情動については認知や価値観の問題として修正することは難しいものです。理屈では受け入れられない不条理で個別的な体験に根ざす情動については、その人個人の生育の歴史を振り返り、産まれ直しなり育ち直しの作業が必要です。それは、理屈ではなく、安心とか快感、受け入れられる喜びや分かち合うことの感動など、身体感覚に基づいた体験です。

ということで、世間では理解されにくい、複合的支援を行っているわけですが・・その有効性については確信を持っている私・・・これからも、なんだかんだと続けていくことと思います。