今日も何人かの方のお話を聴かせていただきました。いずれも状況もお気持ちも簡単ではなく、困難と混乱の中自分の心や考えも定まらずに悩んでおられます。
その方達だけではなく、ほんとんどの方が、気持ちを楽にするにはどうすればいいか、問題解決するにはどうすればいいか、その答えを知りたくてこられます。それはそれで構わないのですが・・・
中には、メールや電話で、おおよその状況だけ伝えてこられて、性急に答えを求められる方もおられます。おおよその状況だけで判断できることはほんとにごく表面的なことだけだし、その答えでまともに問題解決に資するとも思えません。で、ご来談いただけるか、せめてスカイプで対話させて欲しいとお願いするのですが・・・。
結局答えは私の中にはないし、その本人の中にあるとしか言えないけれど、実はそれも不正確、その本人も状況や関係の有り様で答えは目まぐるしく変わりえます。
世間の常識や司法のあり方は、善悪を定めてその程度によって責任を分担するというところ。とはいえ、人の数だけ正義もあるから、みんなが納得する結論なんてそもそもあり得ませんし、私の仕事はそんなことではありません。
私の仕事は、みんなが納得し、常識や正義はともかく関係するみんながしあわせになるための道筋を描いて、その道を共に歩んでいくこと。そこにはそれぞれの心があるしそれぞれの過去体験や価値観があります。どれが正義でも善でもありません。
そんな仕事をするためには、語り合うこと感じ合うことは不可欠。一方的な説教でも尋問でもなく、クライアントと私の語り合いで、何かしら響いてくる私の心や、私の語りでクライアントの記憶が思い起こされたりといった、心の動きがあります。私はそのやり取りの中でクライアントの言葉の意味や体験の深さを理解することができます。いわゆるクライアントの世界に入るということ。他の誰でもない、クライアントと私の世界で一つの物語を語り合うのです。
物語がどのように進むのか、クライアント自身にも私にもわかりません。もちろん私はある程度の選択肢は持ってるけれど、語り合う内に様々な道が見つかりますし、どの道を選ぶかはクライアントの選択です。
そうこうする内に、当初の悩みや困難がいつの間にか消えていたり、問題が問題ではなくなっていたり・・・人生と言う物語りはほんと不思議なもの。そのあたりに思い至れば、状況がどうあれ、クライアント自身はしあわせになれるし、クライアントと関わる人たちもまたしあわせに導かれていく・・それが答えなのかもしれません。
なにやらこ難しいことを書いてしまいました。要は「大丈夫一人じゃないから」ってところかな。
さてさて、今夜は男ワーク(女性の参加もあるかもしれないけれど)みんなで心地よい時間を過ごせたら・・と思います。それぞれの語りから、それぞれが成長や癒しのためのヒントに気づいてくれたらありがたい。
今朝も小雪ちらつく中、メジロやスズメが朝のお食事に・・