日本家族再生センター

女と男の地位・・ジェンダー指数の意味するところ

先日報道されたジェンダー開発指数が日本は114位で昨年より3ポイント下げたとか。もちろん、先進各国の中では最低、多くの途上国よりも下位にあります。これを見ると、日本の女が男に差別されて不幸な状況にある、と言われてしまいかねないし、現にフェミニストはそれを根拠にさらなる女性支援を求めるでしょう。

でもねぇ、ここは注意を要するところ、ジェンダー指数が低いからって日本の女が不幸かといえばそんなことはありません。それなりの幸福を享受しているでしょう。それに男たちが女たちを支配して幸せでいるか、と言うとそんなことはありません。

幸福度をみれば、男より女のほうが高いのは当然だし、自殺も男は女の倍ほどの数字です。ジェンダー開発指数が表すのは女の不幸ではなくて男の不幸なのです。

この辺り、日本の男性学研究者が男性解放の視点ではなくフェミニストの視点でしか語らない、研究しないから、結局ジェンダー指数が女の支援に利用されてしまうということ。

バカだよねー。ていうか、自分の利権のためには正義も信念も持たないアカデミズム依存の人たちだから、彼らからすれば、私のほうがバカなんですよねえ。

唯一、男性解放の視点でアラン・ファレルの著作を訳してる久米ちゃんはいい仕事してると思うけれど、彼は男の被害者性しか言わないし、彼自身権力の問題、当事者性の問題を基本とする男性問題を理解しているとは言えないし、まともな研究は難しいでしょう。残念なことです。

ということで、私としては「ジェンダー指数をあげて男たちも幸せになろう」といい続けたいものです。実際、私の人生は連れ合いとの関係でいえばジェンダーイクオリティーという意味では、四十年前からパーフェクトです。

法律や制度で縛りあったり依存しあったりしなかったから、世間であるような女と男の問題で家族が崩壊するとか傷つけ合うとかいうことにはなりませんてした。例の冤罪セクハラ訴訟の際も然り・・・相互の信頼関係があったから、そのことが特に家族問題にもなりません。私が仕事をすることをやめた時も、彼女が一級の身障者になったときも、家族の問題にはなりません。

翻って、いまの世の中、結婚して幸せになれるってうさんくさいってことと少しずつ理解されつつあるのかな。だから若い人は結婚しなくなってる。欧米でも同じく結婚しなくなっている。けれど欧米と日本で違うのは、欧米では結婚制度には乗らないけれど家族を作るということ、子供を作るということについては欧米は着実に行っているということかな。事実欧米では婚外子が半数近くになっている。なのに日本では婚外子が数パーセントを維持。

ジェンダー指数が低い日本とそうでない欧米、それは家族をめぐる価値観にも影響するし、それは日本の女にとっても男にとっても不幸なことでしょう。明治政府の作り上げた家族概念や民法に縛られて、自由で平等な家族関係を作れないままの日本人。結婚しておめでとうなんて私は言えません。特に男たちには大丈夫かと念押ししたくなります。女はいま結婚から逃げるのは容易いけれど、男は一度結婚したら離婚しても様々な不利益からは逃げられないからね。

ジェンダー指数をあげて男も幸せになろう。バカな結婚なんてやめよう・・なんていいすぎかな。