日本家族再生センター

どう解く、母の呪い・・・・世代間連鎖

先日も書いたが、最近は女性の来談者が増えてきていて、その多くは夫婦間の問題を訴えられますが、その表面的な問題の背後に、生育における親の問題・・特に母親の問題の連鎖が疑われる場合が多いのを実感します。

夫の暴力や本人の子に対する暴力の問題は確かに大きな問題で、それも解決しなくてはならないことだけれど、なぜ今の家族に問題が起こったのか、その部分も理解しないと根本的な解決にはなりません。

誰かが反省しても謝罪しても、離婚しても、本質的には解決しません。その家族ひとりひとりの無意識的な世界の問題については本人も理解してないし、援助者もなかなかそこまで踏み込んで支援することはないのだから。

何気ない対話や対人関係の取り方について、本人はほとんど意識してないし、それが原因で問題が起こるとは、なかなか思い至りません。ですから家族間葛藤が嵩じたとき、自分の問題には思い至らず、相手のせいと理解してしまうのも当然と言えば当然。

そこに誰かを悪者にして、分離することを仕事にして利益を得る援助者の存在があり、傷つきが深い家族解体に至ってしまいます。

表面的な問題だけではなく、本人の生育に於いて獲得した行動様式や情動の有り様にフォーカスしていただいて、本当の自分を育て直す作業にも入っていただきます。

本人の父親や母親はどういう人だったか、どういう暮らしをしていたか、などなど。そして本人はほんとうはどんな家庭を望んでいたか、今、それができなくなっているのはなぜか・・・

親の生きかたは親の問題であり、それに本人が縛られる必要はさらさらなくて、ありたい自分になれるよう、常に自分の感情や思いを優先的に意識化し言語化することを促す私。

そのために母の呪いを解く作業をしてみたり・・そんなこんなをしてると、呪いが解けて、ふっと自分のことばや態度がここちよく表現できたり、そんな親を許せるようになったり・・・。

さてさて、今日の女と男のワーク・・そんなあたりをやってみようかな。