権力は腐敗する、というテーゼがあるけれど、腐敗した権力が圧政に走る前に、権力を交代させ腐敗の温床を一掃するのが民主主義というシステム。けれど、戦後はほとんど保守政権が実権を握ってた。特に安倍政権は戦後最長の政権となってる。
この現実が権力を腐敗させていったのだろうことは容易に想像出来る。森友学園の籠池さんは日本会議に絡む政治家連中が戦前回帰の教育を始めるための橋頭堡にされた上に、マスコミにすっぱ抜かれて捨て駒にされたんだろう。
大物政治家が籠池にかなりのカネを寄付したのは、教育の実績も基盤もない籠池だけれど思想的には同類の男に、政治的な便宜を図って新しい教育をやらせようとしたってことか。主権在民の憲法の理念も差別を許さない人権思想も捨て去って、皇国日本を復活させるために、ゴリ押しで末端の行政を恣意的に支配する、こんなことが現実に行われてたってことだわ。
安倍も、大阪の松井も橋下も同じ文脈で動いてるのは見え見えだけれど、松井はこの後に及んで国には逆らえなかったからと、責任転嫁し始めてる。
国民の暮らしはちっとも楽にならないのに、国民の税金を都合いいところにばらまく、国民のみなさんはこんな政治をいつまで続けさせるのか。森友学園を潰したら一件落着てなもんではないし、安倍をやめさせたらいいというものでもない。アメリカのため、金持ちのための政治ではなく、国民のための政治を行える政治家を育て政権を担わせなければ、根本的な解決にはならない。政治家を腐らせたのは、国民の怠慢でもあり政治に対する無関心でもある。どうするんだろね、これから。