今夜はナイトシネマしてきました。ヘレンミレンの「アイ・インザ・スカイ」という映画。
現代の対テロ戦がどうやって行われているか、リアルに映し出されています。もちろんドキュメンタリーではなくて、ドラマはテロ戦における、殺す殺されるの関係で主に一方的に殺す立場にあるそれぞれの葛藤を描きます。
サブタイトルにもあるように「世界一安全な戦場」では、兵士は殺されることはなくて、遥か彼方の異国の空のドローンを操縦してテロリストを殺します。
その構造の中でも人は殺すことに苦悩し、シネマはそれをストーリーにしています。もちろん現実の兵士がどんな感情になるのかはわかりませんが。
けれど、往々にして多くの人はどんな状況でも葛藤を抱え苦悩するようで、葛藤がなんもない、不安もない、という人は多くないような気もします。
病気、仕事、金、世間体、老化、家族間葛藤、悩みの原因はいくらでもあります。マスコミも財界もその不安心理を煽って金にしていきます。もちろん、医療もしかり・・・
私のようにほとんど金に頼らなくても生きて行くスキルを持ってれば、金のために時間や人生を犠牲にしなくてもいいしね。マスコミや権力に不安を煽られることもないし、所有や消費に対する欲もさほどないし、なくても満足感は満たされてるし。
今日のカウンセリングでも、たまたま今でいうLD児だった私だけれど、社会に適応できなかったが故にいまの豊かな暮らしもあるし、世間の価値観から自由なところで言葉を紡げる私がいる事を、開示させていただきました。
ドクターもカウンセラーも、社会に適応できないクライアントは「病んでるし、治療で治したほうがいい」と考えクライアントもその言葉にすがります。
で、治って幸せならいいけれど・・・じつはそうではない人が多い、ということも私は知っていますから・・社会が病んでるからまともな感性を持ってる人は適応が難しい・・・と読み替えて説明することも少なくありません。
今日のクライアント、今までそんな事を言うセラピストは誰もいなかったって言ってたけれど・・・確かに日本じゃそんなこと言うとたちまち排除されてしまうだろうから、誰も言わんよね。
幸いこんな社会に適応する力も意志もない私だから言えることのようですね。そういえばキンコン西野だったか「金の奴隷開放宣言」みたいなのを言ってたな、彼の言うことはよく分かる。私も昔っからプロシューマーを目指してるからね。