日本家族再生センター

こどもはみんなで育てよっ

自宅庭で2センチほどのカマキリをカマキリは秋に親が卵を産んで、春に小さな幼虫がたくさん孵化します。蝶やトンボのように成長とともに大きく形態が変わる変態という形はとらず、ほとんど親と同じ形の幼虫です。生まれてすぐに自分で餌をとり生き延びていきますが、成虫にまで育つのはわずかなものでしょう。その間誰の世話も受けません(たぶん)。

自宅の睡蓮鉢のオタマジャクシも一年かけてカエルになりました。この間親の世話を受けません。ただ、私がメダカに与えるエサは食べてるから、完全に自活してるとは言えないのかも(笑)

こんな虫とか魚とかの多くは誰の世話も受けずに育ちますが、鳥類や哺乳類の多くは親の世話をうけて育ちます。子供の数を少なくして養育することで生存確率を上げるという戦略です。

その世話の期間は鳥であれば一月くらい、犬猫なら数ヶ月、猿は数年、人は十年ほど。しかも人は単に長い年月だけではなく多くの大人たちの世話を受けて育ちます。家族です。しかも子を養育するのは母親だけでもなく父母だけでもなく、ゆるい血縁をもつ多様な大人たち子供たちの集団の中で子供が育てられます。

けれど、現代の社会では子育てがしばしば母親一人の責任にされたり、夫婦だけが単純な家族モデルで子育てをしていたり・・・これでは子供が多様な人格モデルを学ぶこともできないし、多くの人に愛されたという実感もなく、自己肯定感も育たなくても当たりまえ。

しばしば離婚に絡んで子育て中の母親が相談に来られるけれど、夫のケアもなく実家の支援も期待できない母親は子育てに大きな不安を抱えるのは当然のこと。簡単に離婚を選べないのもわかるし、離婚後の子育てに困難や不安を抱えるのも当然のこと。

私は子育ては母親一人の責任だとは思わないし母親だけでいい子育てするのも難しいとも考えます。ですから、極力いろんな大人や子供達がともに育ち合えるように疑似家族としての関わりを助言させていただくこともあります。

一人で抱え込まない、母役割に縛られない、子供はいろんな大人やいろんな子供の中で自分のポジションやらスタイルやらを獲得していく・・そんな支援を少しずつ形にしています。

いろんな大人たちに愛される子供たち子供はみんなでそだてよっ・・・

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