日本家族再生センター

あるがままを語れる・・・受け止める・・・どんな話でもね

昨夜の男ワークは天気ももひとつだったせいか、多少出足は悪くて九人の集まりとなりました。が、新規参加の女性もいて女性三名・男性六名の集まりとなりました。

ワークのお題は、空白の吹き出しのふたコマ漫画の作成です。その意味は感情の受容と言語化について自己洞察するというもの。

人は状況を理解することで感情が動きますが、その理解のありようは本人の過去の体験に基づくから、一人一人の体験が異なる以上、感情のでかたも人それぞれ、何が正しいでもありません。しかもほとんどの人は感情についてリアルタイムに自己洞察することはできませんから、感情が直接行動化することになります。たとえ暴力を伴わなくても、暴力的な言葉になって相手を攻撃したり、嘘をついたり・・・。このあたりフロイトのいう通り。

こう言った感情の暴走を防ぐためには、自分の感情をリアルタイムに理解し、それを冷静に言葉で伝える(言語化する)ことで、双方の感情のヒートアップや事態の悪化は予防できます。が、それができるにはかなりのトレーニングが必要。

昨夜私が皆さんに伝えたことは「感情的に語ることと感情を語ることは全く違う」ということ。

常日頃から、自分の情動が自分の過去の体験とどう関わっているのか自己洞察し、そのプロセスを踏まえて、現在の状況に対する情動を、言語化して他者に伝える・・これはかなり高度な対人スキルです。教育的なプログラムでは獲得不可能でしょうねぇ。

ちなみに昨夜も、不倫だの暴力だのちんこだの、世間では憚られる単語が飛び交いました。こんな言葉を安心して語れる場でないと、長年ふたして来ざるを得なかった自分の体験を語れないし、語れなければ、癒されもしないし、回復もしない・・よね。