私はもともと学習能力というか、記憶力とかあまりよくなくてね。社会適応が苦手というか、今の社会にうまく溶け込むことが難しいのは、子供の頃から感じてて、センセとトラブってばかりでしたが、私はそんな自分がダメとは考えてなくて、こんな私にうまく教えられないセンセがおかしいし、そんなセンセを作り出す世の中がおかしい・・と子供心に理解してました。
その感じ方はいまも同じ、こんな世の中おかしいよねって。こんな世の中にうまく適応できないのはまともな証拠・・・と自己肯定しています。
こんな私だから、会社でしっかり仕事して、出世する、金をしっかり稼ぐ、なんてことはありえない話。実際サラリーマンも転々と結局十年でギブアップ。
あとは、パートのおじさんしたり、料理教室開いてみたり・・・などなどでちまちまと稼いで、食材を買って家族のために料理し、私の家族責任は果たしてました。結婚当初からダブルポケットの私、家族は扶養してないしね。
で、そんなことしながら、女性問題・男性問題に関わっていくようになるのだけれど・・・その活動の中で、電話相談とか、コミュニケーション教室とかやるようになって、少しずつ、対人援助に関わるようになっていきました。
私の関わりはあくまで当事者としての関わりでスタートしますから、エライセンセに学ぶ学生とかカウンセラーの弟子とかいう立場での学びやスキル獲得はしていません。当事者がどうすれば楽になれるのか、それを自ら体験しながら経験を重ねてきました。もちろん、仲間の研究者の知識とか、書物から得られる知識、専門家の指導とかでもいろいろ学びは得ています。が、それは私の学びの本質ではありません。
なんといっても当事者との関わりの中で体験し学んだことがなにより私のセラピストとしての力を確かなものにしてくれたように思います。
こんな私、今でこそ、誰もやらない複合的支援をやってそれなりの結果を出していますし、そのスキルは自負するものがあります。とはいえ、それでしっかり稼いでいるかというと、そんなことはありません。ほぼ無償に近い働きです。家族を養ってない、老後のための蓄財もしない、生活費はごくわずかで暮らすスキルがある・・などなどで、こんなことをやってられるわけですが、カウンセリング料などセンターの利用料としての収入は経費、地代、事務所建物の購入費の借金返済でほぼなくなってしまいます。
けれど、家族問題でボロボロになってたクライアントが回復し、幸せになっていく姿を見るのがなによりの楽しみでもあり金には代えがたい喜びでもあるし、いい仕事してるわっと、自画自賛です。
とはいえ、こんないい仕事してるんだから、もう少しお手当があってもいいよねって思うけれど、そのためにはある程度経営的にやることがあって、残念ながらそちら方面の能力が私にはかけてて、なかなかうまくいきません。
だれか、そんな事業経営とか営業とかできる人がボランタリーに関わってくれないかしらん。こちらは対人スキルとか、メンズセラピーとか私のスキルやら知識やらを教えられるしね。