DVやモラハラ、デートDV等の暴力問題・家族を巡る不安や問題のためのカウンセリング・ワーク・シェルター等の複合的支援を行っています。

日本家族再生センター

グループワーク

暴走を防ぐ・・・柔軟で多様性のある思考回路

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昨日は代々木セッション・・・

夜バスは早朝の新宿に。新宿から代々木オリセンまでてくてく。途中で金糸梅のお花をパシャり。

朝一のミニ講座は「事件報道を読む」をテーマに、虐待や通り魔、家族内殺人など最近目につく報道について、その報道の意味を検証してみました。

虐待死は年間百人以下、殺人事件は数百人、この半世紀でいずれも五分の一から十分の一程度まで減少し、とても安全な国と言えます。殺人事件はアメリカの十分の一程度の発生率だし性犯罪もこの数十年で発生率は下がり続けています。もちろん更に減っていって欲しいのは事実ですが。

反対に自ら命を絶つ人たちが年間2万人以上いて、毎日六十人ほどいます。そのうち男が四十人、女が二十人。その方たちは孤独と絶望の中で自ら命を絶っています。この人たち、そしてその予備軍の方たちに「死ぬなら一人で死ね」と言葉をかけますか? 言われなくてもその方たちは一人で亡くなっている、あるいは命を絶とうとしているのです。

もちろん中には絶望や怒りが外に向いて、事件を起こす人もいるでしょう。その人を見て、死ぬなら一人で・・と言葉を投げつけることに意味があるのか。事件を予防できるのか・・まったく無意味な言葉としか思えません。その言葉を発する者の自己満足でしかないでしょう。

ほんとは、誰も死なない、殺されない社会にすべきでしょう、そのためには私たちは何をすべきなのか、何を知らなくてはならないのか・・。それは死を選ぶ人たちの体験や思いから学ぶしかないのではないか。かれらが絶望の中で心閉ざすのではなく、体験を語りその苦悩を分かち合う人たちがいれば、彼らは絶望の闇の中から一筋の希望を見出し、生きるという選択、殺さないという選択を可能にするでしょう。

けれど、そんな人たちの苦悩に寄り添い、ともに語り合うのは、並大抵ではないし、誰にでもできることではありません。他人事で「自己責任」「死ぬなら一人で」と無責任に言い放つのはどれだけ楽で、正義感を満たすことができるか。

私は一人のセラピストとして、どんな人の苦悩にも寄り添える私でいたいと思うけれど、そのためには、私自身が自分の価値観、あるいは世間の常識にとらわれていては、当事者の思いに寄り添うのはとても難しくなってしまいます。どんな非常識で異常な物語であっても、ひるむことなく臆することなく、クライアントと人生物語を紡ぎ、世界でただ一つの回復の物語の共著者になりたいと思います。

私と物語を紡いだら、おそらくそのクライアントは一人で死なないし、殺すこともないでしょう。映画落下の王国で、語り合う物語の中で主人公を殺そうとする青年に対して少女が「殺さないで、二人の物語だから」と泣きながら伝えたことで、その物語も二人の人生も大きく展開していきました。

同じくターセム監督の「ザ・セル」でも、殺人犯の心に入り込んだセラピストが対話を重ねるうちに、犯人の心に住む少年と出会い、事件を解決していくというストーリーがありました。

痛ましい事件を防ぐには、不安と絶望の渦中にある当事者を追い詰めるのではなく、不安を取り除き、希望の橋を渡す、真の勇気を持つ者の言葉が何より必要なのかもしれません。

なのに、マスコミも、心の専門家も、そんな言葉を発することなく、当事者をいたぶり追い詰める言葉ばかり・・・。そんな暴力的な言葉を発することでしか、彼らは暴力的な社会には適応できないしね。

満員御礼のワーク・・なんと四十人近く。

そんなおしゃべりの後のワークは、「こんな時どう言おう」というワークでした。あるサラリーマンがストレスを抱え、怒りをため込んでいく中で相手を傷つける言葉が自然に出てしまう・・そんな心のシュミレーションをしていただきました。DVは起こるべくして起こっているのだけれど、その原因を他者にもとめるのではなく、自身の情動の問題と理解していただく作業でした。

お昼からのワークは「家族地図」で、生育の家族の中で無意識に刷り込んでいく、価値観や感情がどのようなものだったか、またそれが現在の性格や対人関係にも大きく影響していることに、気づいてもらうワークでした。

そのワークの後は女ワークを。抑圧した感情について気づいてもらう作業でした。女ワークの後はカウンセリングを何件か。夜十時ころやっと会場を出て、新宿に。新宿からの夜バスも慣れたもので、すぐに眠りに落ちちゃいましたとさ。

夜バスはあっというまに京都に着いたわ

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